「外壁塗装をしたいが手元にあるお金では全額支払えないかもしれない」「外壁塗装にもローンは使えるのだろうか」といったことでお悩みではないでしょうか。
外壁塗装でもローンを使える場合はありますが、申し込みの際には注意が必要です。
本記事では、外壁塗装にローンが使えるか、ローンを組むメリット・デメリットおよび注意点をご紹介します。
外壁塗装でローンを使いたいとお考えの方は参考にしてください。
外壁塗装でもローンが組める場合もありますが、実際にローンが使えるかは利用者によって異なります。
信用情報に問題がない人はローンを利用可能な場合もありますが、個人の信用情報の状態によっては組めない場合もあるのでご注意ください。
外壁塗装の規模によっては費用が高額になる場合もあるので、支払いにローンを検討するのもよいです。
外壁塗装でローンを組むメリットとしては、次の3つがあります。
・外壁塗装に必要なお金が手元になくても工事ができる
・外壁以外に影響が及ぶ前に工事した方が後々よい場合もある
・より高価な塗料も選択肢に入れることが可能になる
各メリットについて解説していきます。
外壁塗装でローンを組むメリットとして、手元に工事費用がなくてもすぐに工事をできることがあげられます。
すぐにまとまったお金を集められない場合でも、ローンを組めば少しずつお支払いが可能です。
手元に塗装の費用があってももしもの時のお金を残しておきたい場合など、ローンを組んだ方がよいケースもあります。
外壁以外に影響が及ぶ前に工事した方が後々よい場合もある
外壁は経年劣化していくので、早めに塗装をした方が劣化の進行を抑えられるケースもあります。
家のさまざまな部分にも影響を与える可能性があるため、ローンを組んでも早めに工事しておく方が長い目でみるとお得な場合もあります。
こまめに塗装やメンテナンスを実施して劣化の進行を抑えることで、劣化が激しくなってから修理するより費用を抑えられる可能性が高いです。
もし外壁の劣化が激しい場合はローンを組んででも早めの外壁工事を検討しましょう。
「高価な塗料を使用したいけれど手元のお金があまりない」という場合、ローンを活用することで無理なく依頼できる可能性が高まります。
「高価な外壁を使いたいが費用がない」という場合も、ローンを検討してみる価値はあります。
より高価な素材を選択肢に入れたいという場合、返済期間や金額といったデメリットにも注意しつつ、ローンを検討してみてもよいでしょう。
外壁塗装でローンを組むと、メリットもある一方でデメリットも存在します。
ローンを申し込む前に必ずデメリットも確認しておいてください。
・一括で支払うよりもトータルの金額が増える
・ローンの手続きをする手間が必要になる
・住宅ローンが残っている場合はローンの負担がさらに増える
各デメリットについて、くわしく解説していきます。
ローンは金利がかかるため、一括で支払う場合と比較してどうしてもトータルの支出が高くなってしまいます。
一括で支払う場合は金利が発生しません。
ローンの金利を支払ってでも外壁塗装をすべきかというのは、事前に検討しておきましょう。
ローンを組む場合は書類や審査といった手続きに手間がかかります。
金利の負担だけでなく、手続きの手間がかかってもローンを使いたいかを考えてみてください。
住宅ローンが残っている場合はローンの負担がさらに増える
外壁塗装のローンを組む段階で住宅ローンの支払いがある場合は、ローンの負担が重くなります。
支払いが滞らないよう支払い計画を立てて借りることが重要です。
住宅ローンの返済も考慮しつつ外壁塗装のローンを組みたい場合は、住宅ローンを借りている金融機関に相談するのがおすすめです。
ローンの利用が向いている人の特徴を紹介します。
・貯金を減らしたくない人
・想定より外壁塗費用が高くなった人
・塗料のグレードを上げたい人
ローンの利用を検討している人は参考にしてください。
今ある貯金を減らしたくない人はローンの利用が向いています。
ローンを組むことで手元の資金を温存しつつ、月々の負担を軽減できます。
たとえば、外壁塗装にかかる費用が100万円だとすると、貯金を切り崩す必要がある人もいるのではないでしょうか。
ローンを組むと貯金からいきなり100万すべてをおろすことなく、少ない金額で返済していけます。
外壁塗装は住宅の寿命を延ばすために重要な工事です。
子どもの進学や引っ越しなど、ライフイベントの関係で貯金を切り崩したくない人はローンがおすすめです。
外壁塗装費用が当初の予算よりも高くなった場合は、ローンの利用がおすすめです。
手元に十分な資金がないと、どこかを妥協しなければなりません。
最初の見積もりが80万円だったものが追加補修により120万円必要なった場合でも、ローンを利用すると、オーバーした分を調整できます。
実際の見積もりで予算を超えるケースは多くあります。
希望通りの工事を行うためにも、想定よりも費用が高額になったらローンの活用を検討してみてください。
耐久性や美観を重視して塗料のグレードを上げるなら、ローンの利用が向いています。
高品質な塗料は耐久性が高くメンテナンス頻度が減らせる反面、費用は高めです。
手元に資金がないと選べる塗料が限られてしまいます。
安価な塗料でメンテナンス頻度が多くなれば、トータルコストがかかる場合があります。
ローンを組むと予算の調整ができ、幅広い塗料から選択可能です。
まとまったお金はないけれど、耐久性を考えて塗料のグレードを上げたいならローンがおすすめです。
ローンの利用が向いていない人の特徴は下記のとおりです。
・高齢者
・家計に余裕がある人
それぞれ詳しく解説するため、ローンの利用に悩んでいる方は参考にしてください。
年金生活をしていたり、もうすぐ還暦を迎えたりする高齢者はローンの利用に向いていません。
ローンは長期にわたる返済が必要です。
高齢者だと返済期間が短くなり、月々の支払額が高くなる可能性があります。
さらにローン利用中に退職した場合には収入が減少し、返済が負担になります。
病気や健康問題が生じるリスクも高いため、ローンの利用は慎重に考えることが重要です。
一人で決定せずに家族や専門家と十分相談してください。
家計に余裕がある人はローンを利用せずに、一括で支払うことがおすすめです。
外壁塗装費用を一括払いできるなら、ローンの金利や手数料を払わずにすみます。
総支出を抑えられるほか、毎月の支払いに追われる心配もありません。
家計に余裕があり、一度に無理なく塗装費用を払える人はローンの利用は不要です。
借入先を選ぶときにはポイントがあります。
・住宅ローンが残っているなら金融機関へ相談する
・複数の借入先を比較する
・有担保か無担保かを確認する
それぞれ解説するため、ローンを検討している人は参考にしてください。
住宅ローンが残っている場合、まずは同じ金融機関への相談がおすすめです。
残りの住宅ローンを考慮したうえで、外壁塗装のローンを組めます。
なかには現在の住宅ローンの金利に基づいた、お得なリフォームローンを提案してもらえるケースもあります。
さらに、現在進行形で返済していることから信用を得ている点もメリットです。
住宅ローンを利用している金融機関に相談すると、最適な選択ができます。
複数の借入先を比較することで、自分に最適なローンを組めます。
金融機関によって金利や手数料が異なるため、条件を比較するのが大切です。
仮にA銀行で年利3％、B銀行で2.5％と少しの差であったとしても、長期的に考えると大きな違いになります。
金利や特典などから自分に合ったローンを選んでください。
担保があるかどうかもローンを選ぶときの基準になります。
有担保ローンは万が一返済が滞った場合に、担保として差し出した資産を失うリスクがあります。
しかし、担保を提供するため低金利で長期返済できる点がメリットです。
無担保ローンは高金利であるものの、資産を担保に取られることはありません。
借入額の上限は低めのため高額なローンは組めないでしょう。
有担保と無担保のリスクを理解し、慎重に選ぶことが大切です。
外壁塗装でローンを組む際、確認しておいていただきたい注意点があります。
・審査を通過しなければならない
・長期のローンは避ける
・すべての人がローンを組めるとは限らない
各注意点について解説します。
外壁塗装の費用をローンで支払う場合、ローンの審査が通らないとお金を貸してもらえません。
工事を行ったものの後日ローンが通らなかったと判明するとなると大変です。
ローンの申請が通ってから工事を依頼することが大切です。
外壁材を再度塗り替えるタイミングよりも長いローンを組まないよう注意しましょう。
外壁塗装を再び行う際に前のローンが残っていると、前のローンと新しいローンで二重で支払いが必要になるため負担が大きくなります。
新しい塗装がどのくらい長持ちするのか確認してから、ローンを申し込んでください。
ローンは審査を通過する必要があります。
収入が不安定、過去の金融履歴に問題がある人はローンの審査に通りにくい傾向です。
なかでも、過去に多額の借入れや延滞があると、信用情報機関に記録されているため、新しいローンを組むのは困難です。
ローンの審査は経済状況や信用履歴が大きく関わっています。
申請したからといって100％通るわけではないことを覚えておきましょう。
ローンを利用する流れは下記のとおりです。
1.事前審査を受ける
2.本審査をおこなう
3.ローン契約を締結する
4.融資を受ける
借入先を決めたら、まず事前審査の通過が必要です。
現在の収入や借入状況から判断し、問題なければ本審査へ進めます。
見積書や必要書類を提出し、本審査を通過するとローン契約の締結です。
金融機関と金利や返済条件を最終確認し、契約したら融資を受けられます。
ただしローンの申請先によって異なるため、必要書類や手続き方法は事前に確認してください。
外壁塗装でローンを組んだ場合に金利がどのくらいになるかと、支払い金額の総額がいくらになるのでしょうか。
簡単な例を交えて解説します。
ローンの金利を考える前提として、有担保か無担保かで金利は異なります。
有担保の方が金利は低い場合が多く、無担保の方が高くなる傾向です。
金利は低い金融機関だと1％台から3％程度です。
（2023年の情報のため、今後変動する可能性があります）
金利は金融機関や時期によって異なりますので、必ずご自身でもご確認ください。
住宅ローンシミュレーションを使用して支払い方法を計算したところ、固定金利で金利3％、10年で返済の場合、総支払額は1,158,655円となりました。
前もってローンの支払い額を自分で計算しておきたい場合は、住宅保証機構株式会社のホームページでシミュレーションが可能です。
外壁塗装のローンの依頼先としては、大きく分けて以下の2つがあります。
・住宅ローンと同じ金融機関
・住宅ローンとは別の金融機関
・信販会社
それぞれのローンの依頼先の特徴を解説します。
外壁塗装でローンを利用する場合、特に希望するローンの借り先がなければ住宅ローンと同じ金融機関がおすすめです。
過去にローンを組んでいるので相談がしやすく、住宅ローンの支払いも考慮した返済プランを考えてもらえるのが大きなメリットです。
住宅ローンと同じ金融機関でローンが組めない場合や、もう住宅ローンの支払いが終わっている場合は住宅ローンとは別の金融機関がおすすめです。
仮り入れ先の選択肢が豊富になるのがメリットで、カードローンで外壁塗装の費用を借りることもできます。
信販会社は販売信用取引を業務とする会社です。
クレジットカードや各種ローンなどを行っています。
審査が早くて手続きが楽な特徴があるため、事務作業が面倒な方は信販会社がおすすめです。
さらに信販会社の多くは無担保でローンが組めます。
万が一、返済できないことになっても資産を失うリスクはありません。
ただし信販会社は銀行より金利が高く、借入限度額が銀行ローンに比べて低めの傾向です。
長期的な返済になると総支払額が増えたり、塗装費用が高額だとうまくローンを組めなかったりする可能性があります。
信販会社が自分に合っているかどうか調べてから利用してください。
ローンを組む以外にも利用できるお得な制度があります。
・自治体の補助金や助成金を利用する
・住宅ローン減税を利用する
外壁塗装の費用がお得になる可能性があるため、積極的に利用しましょう。
自治体の補助金、助成金を活用すると塗装費用を抑えられます。
自治体によっては住宅の外壁塗装やリフォームに対する補助金、助成金制度を設けています。
塗装工事や住宅が条件を満たしているかどうか確認し、積極的に利用するのがおすすめです。
自治体の公式ホームページや窓口で、補助金や助成金の制度があるか相談してみてください。
住宅ローン減税を利用すると利息の負担を軽減できます。
住宅ローン減税とは、住宅の購入やリフォーム時に適用される税制優遇措置のことです。
一定期間にわたり所得税の控除を受けられます。
条件を満たすと最大10年間、毎年の所得税から一定額が控除される仕組みです。
還付請求には確定申告が必要のため、わからなければ税務署へ相談するのがおすすめです。
外壁塗装にローンは利用可能！必要に応じて申し込みをするのがおすすめ
外壁塗装にもローンが使える場合はありますが、必ずしもローンが組める訳ではなく個人差があります。
また、外壁の状態や家計の状態によっては、ローンを組んででもできるだけ早く外壁塗装をすべき場合もあります。
ローンも上手に検討しつつ、外壁塗装を行って快適な家で過ごしてください。
