「玄関ドアの塗装って自分でできるの？」
「玄関ドアの塗装はどうやってするの？」
このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
玄関ドアの色は、家の印象を左右する重要なパーツです。
しかし時間とともに劣化が進むと、外観や耐久性に影響を与えるため塗装のメンテナンスが必要となります。
本記事では玄関ドアの塗装に関する基本的な知識や適切な塗装方法、費用を変動する要素などを解説していきます。
ドア素材ごとの特性や塗装の手順、DIYできるかどうかなどにも触れていくので、ぜひ参考にしてみてください。
DIYで玄関ドアの塗装を行うことは、下記の理由から推奨されません。
・塗装の専門的な技術や経験がない
・専門の機器や工具が不揃いである
・ドア材に不適切な塗料を選ぶリスクがある
・時間と労力がかかる
・不具合への保証が受けられない
玄関ドアの塗装には正確な下地処理や均一に塗る技術などが必要ですが、知識や経験なしに作業すると失敗のリスクが高くなります。
また段取りの失敗や予想外のトラブルなどで作業量・時間が大幅に増大すると、家に出入りしづらくなり不便です。
さらに仕上がりの不具合や塗装の劣化に対し、修正などの保証が受けられないのもDIYの欠点といえます。
一般的に玄関ドアの塗装は数万円から数十万円ほどかかるため、DIYで費用を抑えたい方は多いです。
しかし失敗するとかえってコストが嵩んでしまうため、DIYで対応せず専門業者への相談をおすすめします。
玄関ドアの塗装費用はドアの素材や劣化状態、塗料の種類によって異なります。
木製ドアの場合、造膜タイプの塗料を使うと浸透タイプよりも作業がシンプルになり費用が抑えられる傾向があります。
ただし木製ドアの塗装にはクリア塗装の除去作業が必要で、金属製ドアよりも費用がかかることが一般的です。
またドアの劣化状態によっては塗装だけでは補修しきれない場合があり、その場合は補修費用が大幅に増大する可能性があります。
木製ドアは金属製ドアよりも劣化が早い傾向にあるためランニングコストも高くなりがちです。
最適な費用と品質のバランスを保つには、ドアの素材に応じた塗料の特徴を知り、劣化状態を定期的に確認する必要があります。
玄関ドアの素材と適切な塗料・塗装方法を紹介します。
・木製
・金属製
・アルミ製
それぞれの素材の特徴やメンテナンス時期にも触れていくので、玄関ドアの塗装を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
木製ドアは木目の温かみや軽さ、高い断熱性が特徴です。
しかし耐久性や耐候性は比較的低く、定期的な塗装が必要になります。
通常5年に1度の頻度での塗装が推奨されますが、気候条件や使用状況によって適切なメンテナンス時期はさまざまです。
木製ドアの塗装の際には、塗料をドア材に密着させるために表面のクリア塗料を完全に除去することから始めます。
使用する塗料は大きく分けて下記の2種類です。
・造膜タイプ：木目を塗りつぶすタイプ。木材の保護力が高い
・浸透タイプ：木目を活かすタイプ。外的刺激を受けやすく耐久性は比較的低い
木目の温かみを大切にしたい場合は浸透タイプの塗料を使い、最後に透明の保護用塗料で仕上げるのがおすすめです。
金属製ドアは比較的安価で防犯性・耐久性ともに優れている一方、断熱性は低く冬場は結露が生じやすいのがデメリットです。
また木製ドアよりも重量があるため、開閉に負担を感じることがあるかもしれません。
金属製ドアを塗装する場合、まず下地材による下塗りをした後に仕上げ用塗料で中塗りと上塗りを行います。
金属製ドアは木製のドアよりも耐久性が高いため、特別メンテナンスに意識を向ける必要はありません。
ただし傷やサビなどの劣化が見られる場合、塗装を検討する必要があります。
なお金属自体に色付けを行うアルマイト処理が施されているドアであれば、保護用塗料の定期的な塗り直しが必要です。
アルミ製ドアは金属製ドアに分類されますが、軽量で開閉に負担が生じにくく集合住宅で用いられることが多い傾向にあります。
一方、断熱性は他の金属製ドアと同様に低めです。
アルミ製ドアは通常の塗装をしてもすぐに剥がれてしまうので、特別な塗装が必要になります。
塗膜の硬度を高め耐久性を確保するには強溶剤塗料を用いた吹き付け塗装を要するため、一般的な塗装よりも高い技術が必要です。
このため、アルミ製ドアの塗装を不可とする専門業者も多く存在します。
また塗装には時間と手間がかかるため、費用は比較的高くなりがちです。
アルミ製ドアの塗装をするのであれば、玄関ドア自体を交換したほうが費用を抑えられる場合もあります。
玄関ドアの劣化を遅らせるには、日頃から汚れや水分を取り除いておくことが大切です。
特に木製ドアは湿気に弱いので、乾いた布での拭き取りを普段のお手入れに取り入れましょう。
塗膜が経年劣化により減少すると水分を吸収しやすくなります。
乾拭きで水分とともにホコリを落とし、玄関ドア用のワックスを塗布してドアを保護するのがおすすめです。
紫外線吸収剤を配合したワックスを選ぶと効率的に劣化を防ぎやすくなります。
なお金属製ドアの手入れは水拭きと乾拭きを併用しましょう。
玄関ドアの塗装についてよく挙がる質問を紹介します。
・玄関ドアをお得に塗装する方法はありますか？
・玄関枠の塗装にどれくらい時間がかかりますか？
・玄関ドア塗装をスプレーなどでDIYできますか？
・マンションの玄関ドアは塗装してよいですか？
各疑問に対して回答していきます。
一般的に玄関ドアの塗装をお得に行うには、外壁塗装のタイミングと合わせるのが有効です。
外壁と玄関を一気に塗装すると、業者側は人件費や材料費、現場の準備などにかかる経費などを効率的に削減しやすくなります。
業者によっては玄関ドアだけの塗装を依頼する場合よりもお得な価格設定にしてくれることもあります。
玄関枠の塗装は丸一日ほどかかります。
作業時間には下準備から塗装、乾燥時間までが含まれ、塗装は錆止め塗料の2度塗りによって行います。
2度目の塗装は最初の塗料が乾ききってから行うので、乾燥時間を考慮すると少なくとも半日以上は必要です。
なおゴムパッキンよりも内側を塗装する際は、塗料が乾燥するまでドアを閉められなくなります。
玄関ドアの塗装はDIYで行わず専門業者に依頼するのがベストです。
スプレー塗装は一見簡単なように思われがちですが、ムラなく行うには高度な技術が必要となります。
特に木製ドアの塗装は難易度が高いため、専門的なスキルを持つプロに依頼するのがおすすめです。
一般的に、マンションやアパートの玄関ドアで自由に塗装できるのは内側のみです。
外側は共有部分に当たり統一性の問題が生じるため、自身の判断での塗装が禁じられています。
ただし玄関ドアの内側を塗装する際もマンションやアパートによって規定が異なることがあるので、管理組合への確認が大切です。
塗装を行う場合は、事前に周囲に工事を行う旨を知らせましょう。
作業時の匂いや音、業者の出入りは、居住者に不快感を与える可能性があります。
玄関ドアの塗装は、家の外観や耐久性を保つうえで重要なメンテナンスです。
ドアの素材によって塗装方法や費用、メンテナンス時期が異なりますが、専門業者に依頼することで高品質な仕上がりを実現できます。
また劣化を遅らせるために、普段から拭き取りやワックス塗布などの手入れを行うことも大切です。
不安なことがあれば専門業者に相談しましょう。
