破風板の役割と塗装が必須な理由を解説!失敗しない色の選び方も紹介
![施工事例](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/ブログ2-e1692275771935.jpg)
そもそも破風板の役割や塗装する意味を知らなければ、適切な判断はできません。
実は破風板の塗装には見た目をよくする以上の意味があるため、定期的な塗り替えがおすすめです。
本記事では、破風板の役割や塗装する意味を解説します。
破風板の塗装をするか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
破風板の役割と塗装が必要な理由
![施行事例](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/image5-1-e1692283653658.jpg)
破風とは、主に切妻(きりづま)と呼ばれるタイプの屋根に存在する部位です。
屋根は上からの雨風には強い反面、横からの風や外壁に当たって吹き上げてくる風の影響を受けやすい特徴があります。
破風板はそれらの風を防ぐ役割を担うとともに、美観性や防火性を向上させる効果もあります。
一方で屋根や外壁と同様に雨風の影響を強く受けるため劣化が早く、屋根そのものよりも傷みやすい部材です。
塗装費用を抑えようと破風板に使用する塗料のグレードを下げる方がいますが、本来の役割が果たせなくなったり外観の見映えが悪くなったりします。
屋根に使用する塗料と同様のものを使用しましょう。
破風板塗装で失敗しない色の選び方
![image4](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/image4.jpg)
同じ色か同系色を選ぶと全体的に統一感が出て、まとまった印象になります。
逆にアクセントとなる色を選び外観をおしゃれに演出する方法もあります。
屋根と外壁とのバランスを考えて選ぶようにしましょう。
色選びを失敗すると、まとまりがなく落ち着かない印象になってしまいます。
色の組み合わせは業者に見本を見せてもらったり、実際の住宅を参考にしたりして決めるとよいでしょう。
ただし、破風板は汚れやすい場所のため白は避けた方が無難です。
塗装をしてから、早い段階で汚れが目立つようになってしまいます。
業者に相談し、劣化が目立ちにくい色を教えてもらいましょう。
破風板で使われる材質の特徴
![施行前](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/image9-e1692276324101.jpg)
・木製
・モルタル
・ガルバリウム鋼板
・窯業系
それぞれの特徴を解説します。
木製
以前は、破風板といえば木製が主流でした。
しかし、木は耐火性が低く紫外線や雨風の影響を受けやすいため、徐々に数が減ってきました。
加えて、木は素材自体が湿気や雨水を吸い込んだり水分が乾燥したりして伸縮するため、塗膜が剥がれやすいという特徴があります。
塗膜が剥がれると防水性が下がり、さらに劣化や腐食が進みやすくなってしまいます。
塗装で表面を保護すると雨水を吸い込みにくくなるため、木製の破風板を長持ちさせるには塗装した方がよいでしょう。
また、屋根や外壁より劣化が早いケースもあるため、長く使い続けるには定期的な塗装でメンテナンスする必要があります。
しかし、木は耐火性が低く紫外線や雨風の影響を受けやすいため、徐々に数が減ってきました。
加えて、木は素材自体が湿気や雨水を吸い込んだり水分が乾燥したりして伸縮するため、塗膜が剥がれやすいという特徴があります。
塗膜が剥がれると防水性が下がり、さらに劣化や腐食が進みやすくなってしまいます。
塗装で表面を保護すると雨水を吸い込みにくくなるため、木製の破風板を長持ちさせるには塗装した方がよいでしょう。
また、屋根や外壁より劣化が早いケースもあるため、長く使い続けるには定期的な塗装でメンテナンスする必要があります。
モルタル
下地の上に、モルタルを塗って仕上げたものです。
外壁がモルタルの家屋に多く見られる破風板です。
モルタルの外壁が減ってきたため、同時に破風板に使用されるケースも減ってきています。
外壁がモルタルの家屋に多く見られる破風板です。
モルタルの外壁が減ってきたため、同時に破風板に使用されるケースも減ってきています。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板の破風板は見た目が美しく、耐久性に優れているため採用されるケースが増えました。
劣化した木製の破風板をリフォームする際に、ガルバリウム鋼板で覆うケースもあります。
一方で熱に弱い面もあり、火災の熱で形状が変わってしまった破風板もあります。
錆が発生すると耐久性が下がる可能性があるため、トタンなどの金属は錆止めや専用塗料での塗装が必要です。
しかし、ガルバリウム鋼板は錆びにくいため一般的に塗装は不要といわれます。
とはいえ、台風や海風などが原因でガルバリウム鋼板にも錆が発生する可能性があります。
異変を感じたら業者に点検を依頼すると安心です。
劣化した木製の破風板をリフォームする際に、ガルバリウム鋼板で覆うケースもあります。
一方で熱に弱い面もあり、火災の熱で形状が変わってしまった破風板もあります。
錆が発生すると耐久性が下がる可能性があるため、トタンなどの金属は錆止めや専用塗料での塗装が必要です。
しかし、ガルバリウム鋼板は錆びにくいため一般的に塗装は不要といわれます。
とはいえ、台風や海風などが原因でガルバリウム鋼板にも錆が発生する可能性があります。
異変を感じたら業者に点検を依頼すると安心です。
窯業系
ガルバリウム鋼板同様、近年破風板に採用されるケースが多いのが窯業系です。
外壁の窯業系サイディングと同じ材料で、耐久性・耐火性に優れています。
ただし主原料がセメントのため、塗装によるメンテナンスが必要です。
セメントは吸水性が高く、雨水などの影響を受けやすいため塗装で表面を保護する必要があるからです。
水分が破風板の内部に浸入して凍結と膨張を繰り返すと、表面にひび割れが生じてしまいます。
破風板と同様、窯業系サイディングを使っている外壁は定期的に塗装し直しましょう。
外壁の窯業系サイディングと同じ材料で、耐久性・耐火性に優れています。
ただし主原料がセメントのため、塗装によるメンテナンスが必要です。
セメントは吸水性が高く、雨水などの影響を受けやすいため塗装で表面を保護する必要があるからです。
水分が破風板の内部に浸入して凍結と膨張を繰り返すと、表面にひび割れが生じてしまいます。
破風板と同様、窯業系サイディングを使っている外壁は定期的に塗装し直しましょう。
破風板塗装の手順
![施行事例](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/image3-e1692276129485.jpg)
基本を知っておくと、見積もり書に書かれている内容を理解する助けになります。
疑問点は見積もりの段階で業者に質問して疑問を解決しておきましょう。
洗浄、ケレン作業
破風板は汚れやすい場所のため、まずは洗浄を行って土埃などを取り除いておきます。
その後、劣化によってヒビ割れたり浮き上がったりしている塗膜を削って取り除く「ケレン作業」を行います。
古い塗膜が残ったままでは、塗り直しても剥がれやすくなってしまうでしょう。
また、木が傷んでいる部分は特に丁寧に研磨を行う必要があります。
新しい塗膜をしっかりと密着させるために、洗浄とケレン作業は欠かせない工程です。
その後、劣化によってヒビ割れたり浮き上がったりしている塗膜を削って取り除く「ケレン作業」を行います。
古い塗膜が残ったままでは、塗り直しても剥がれやすくなってしまうでしょう。
また、木が傷んでいる部分は特に丁寧に研磨を行う必要があります。
新しい塗膜をしっかりと密着させるために、洗浄とケレン作業は欠かせない工程です。
下塗り
塗料と素地がしっかりと密着するように塗るのが下地材です。
下塗りはいらないのではないかと考える方もいますが、塗りムラを防いで仕上がりを美しくしたり、耐久性を上げたりする役割を担います。
劣化した木製の破風板では、表面の保護や塗料の吸い込み防止の目的で下塗りが必要になるケースもあります。
下塗りはいらないのではないかと考える方もいますが、塗りムラを防いで仕上がりを美しくしたり、耐久性を上げたりする役割を担います。
劣化した木製の破風板では、表面の保護や塗料の吸い込み防止の目的で下塗りが必要になるケースもあります。
中塗り・上塗り
次に、塗料の性能を高めるために中塗り・上塗りと2回にわけて塗料を塗ります。
中塗りがしっかりと乾いてから上塗りを行うため、一定の時間をあける必要があります。
その後、上塗りした塗料が乾いて完成です。
艶など塗膜の状態に応じて3回目の塗装を行う場合もあります。
塗装の回数によって必要な塗料の量も変わるため、事前に業者に確認しておきましょう。
中塗りがしっかりと乾いてから上塗りを行うため、一定の時間をあける必要があります。
その後、上塗りした塗料が乾いて完成です。
艶など塗膜の状態に応じて3回目の塗装を行う場合もあります。
塗装の回数によって必要な塗料の量も変わるため、事前に業者に確認しておきましょう。
破風板の点検・塗装のタイミング
![image](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/image5-e1692275915438.jpg)
直射日光、雨、雪、海風も劣化の原因になり、長持ちさせるには定期的なメンテナンスが必要です。
点検や塗装のタイミングについて解説するので、参考にしてください。
外壁の塗り直しと同じタイミングで
破風板に限らず、外壁も経年劣化するため塗り直しが必要になります。
外壁と破風板の塗り直しのタイミングを合わせると、作業にかかる費用や足場代の節約になります。
たとえば高所の塗装では足場を組む必要がありますが、安い費用ではありません。
外壁と破風板を別々に塗り直すとその都度足場代が必要になりますが、1回にまとめれば足場代の節約になります。
屋根の状態も見直し、タイミングを合わせられるようなら一緒に塗り直しを行いましょう。
外壁と破風板の塗り直しのタイミングを合わせると、作業にかかる費用や足場代の節約になります。
たとえば高所の塗装では足場を組む必要がありますが、安い費用ではありません。
外壁と破風板を別々に塗り直すとその都度足場代が必要になりますが、1回にまとめれば足場代の節約になります。
屋根の状態も見直し、タイミングを合わせられるようなら一緒に塗り直しを行いましょう。
劣化状況に応じて
破風板の塗装が明らかに劣化している場合、外壁のタイミングを待たずに塗り直しを行いましょう。
見てわかるほど劣化が進んでいる場合、破風板の内部にまで影響が及んでいる可能性があるからです。
さらに、破風板が劣化している場合は屋根本体にも波及している可能性があります。
見えない部分への影響は、点検しないと実情がわかりません。
塗装や建材の剥がれ・歪み・コケやカビの発生・ヒビ割れといった劣化が見られる場合、業者に点検してもらいましょう。
業者の調査結果をもとに、塗り直しや補修の計画を立ててください。
劣化は進行していくため、早めの対応がおすすめです。
見てわかるほど劣化が進んでいる場合、破風板の内部にまで影響が及んでいる可能性があるからです。
さらに、破風板が劣化している場合は屋根本体にも波及している可能性があります。
見えない部分への影響は、点検しないと実情がわかりません。
塗装や建材の剥がれ・歪み・コケやカビの発生・ヒビ割れといった劣化が見られる場合、業者に点検してもらいましょう。
業者の調査結果をもとに、塗り直しや補修の計画を立ててください。
劣化は進行していくため、早めの対応がおすすめです。
破風板塗装のDIYは危険なので業者へ依頼しよう
![施行前](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/image2-e1692276810512.jpg)
破風板の塗装は、十分な知識がないと素地と塗料が密着せず剥がれてしまう可能性があるからです。
破風板の塗装が剥がれた理由を見極め、劣化状況に合わせた丁寧な下地処理を行ったり、材質に合わせた塗料を選んだりするのにも専門知識が必要です。
不十分な施工では外観も悪くなってしまうため、専門知識のある業者に依頼しましょう。
高所での作業は落下の危険もあるため、無理にDIYをするより業者に依頼する方が安心です。
業者のホームページなどで施工実績がどのくらいあるか確認したり、口コミのよい業者を選んだりするとよいでしょう。