ローラー塗装とは?種類やメリット・デメリット、注意点を紹介

「ローラー塗装のメリット・デメリットをきちんと把握したい」
このように思うことはありませんか。
ローラー塗装は現在主流の塗装方法です。
塗料を含ませたローラーを使って、外壁や屋根などを塗っていきます。
しかし、ローラー塗装のメリット・デメリットや他の塗装方法との違いなどがわからず、困っている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、ローラー塗装について詳しく紹介します。
ローラー塗装の概要や種類、サイズ、メリット・デメリット、他の塗装方法との違いなどを解説するので、ぜひご覧ください。
ローラー塗装の概要

塗装の際に塗料が飛散する心配が少なく静かに作業できるため、近隣住民への影響を抑えられます。
すぐ近くに他の住宅が建つことが多い現代の住宅事情に適していることから、主流の塗装方法となっています。
ただし個別の住宅や周囲の環境に応じて最適な塗装方法が異なるため、注意が必要です。
塗装方法を選ぶ際には、自宅の条件に応じて最適な方法を選びましょう。
塗装に使用するローラーの主な種類

・ウール(羊毛)ローラー
・砂骨(さこつ)ローラー
それぞれの特徴や適した塗装場所などについて紹介するので、ぜひご覧ください。
ウール(羊毛)ローラー
ウール(羊毛)ローラーとは、柔らかい繊維が羊毛状に付いているローラーのことです。
ローラー塗装の際に最も使われています。
塗装する際に塗膜を均一に塗りやすく、作業者によって仕上がりに差が出にくいことがメリットです。
ウールローラーは、毛足の長さで以下の3種類に分けられます。
・短毛ローラー:毛足が4~5mm程度で凹凸のない平面を塗装する際に使用する
・中毛ローラー:毛足が13mm前後で、平面と凹凸面の両方に使用できる
・長毛ローラー:毛足が20mm以上で、凹凸のある壁面やタイルの溝まで塗装したいときに使用する
それぞれ特徴や適した場所が異なるため、塗装場所に応じて毛足の長さを使い分けていくのがおすすめです。
ローラー塗装の際に最も使われています。
塗装する際に塗膜を均一に塗りやすく、作業者によって仕上がりに差が出にくいことがメリットです。
ウールローラーは、毛足の長さで以下の3種類に分けられます。
・短毛ローラー:毛足が4~5mm程度で凹凸のない平面を塗装する際に使用する
・中毛ローラー:毛足が13mm前後で、平面と凹凸面の両方に使用できる
・長毛ローラー:毛足が20mm以上で、凹凸のある壁面やタイルの溝まで塗装したいときに使用する
それぞれ特徴や適した場所が異なるため、塗装場所に応じて毛足の長さを使い分けていくのがおすすめです。
砂骨(さこつ)ローラー
砂骨ローラーとは、ローラー本体が網目状になったローラーのことです。
粘度の高い塗料を大量に含むことができ、塗料を分厚く塗ることに向いています。
砂骨ローラーを使用すると、波形の模様がつくことも特徴です。
ただし羊毛ローラーなどと比べて塗料が多く必要になり、塗装の手間もかかってしまいます。
粘度の低い液状の塗料が使用できないことも注意点です。
メリットとデメリットを総合的に考えて、使い所を考える必要があります。
粘度の高い塗料を大量に含むことができ、塗料を分厚く塗ることに向いています。
砂骨ローラーを使用すると、波形の模様がつくことも特徴です。
ただし羊毛ローラーなどと比べて塗料が多く必要になり、塗装の手間もかかってしまいます。
粘度の低い液状の塗料が使用できないことも注意点です。
メリットとデメリットを総合的に考えて、使い所を考える必要があります。
塗装に使用するローラーのサイズ

ローラーは紙管のサイズに応じて主に以下の3種類に分けられます。
・レギュラーローラー
・ミドルローラー
・スモールローラー
レギュラーローラーは紙管の内径が38mmという大きめサイズのローラーです。
大きめのローラーのため、広い場所の塗装に向いています。
ミドルローラーは紙管の内径が26〜27mmのローラーで、レギュラーローラーとスモールローラーの中間サイズです。
広い場所にも狭い場所にも対応できます。
スモールローラーは紙管の内径が15〜16.5mmという小さめのローラーです。
他のサイズのローラーより小回りがきくため、スイッチ周りや窓周辺のように狭い場所の塗装に向いています。
塗装する場所の広さに応じて、最適なサイズをお選びください。
ローラーによる外壁塗装のメリット

吹き付け塗装と異なり、塗装する際に機械音がないため、静かに作業できることも嬉しいポイントです。
塗料の飛散や騒音が少ないことは、近隣住宅への影響を抑えることにもつながるため、ご近所トラブルの心配も減らせます。
刷毛での塗装と比べて塗りムラが出にくく、効率的に作業できることもメリットです。
ローラーによる外壁塗装のデメリット

場所によってはローラー自体が入らないこともあります。
刷毛塗装と比べて塗りムラが出にくいとはいえ、作業する人の習熟度によって仕上がりに差が出ることもあります。
吹き付け塗装と比べると、作業に時間がかかってしまうことも難点です。
塗膜の乾燥にも時間がかかるため、施工完了までに日数が必要となります。
工期が長くなるにつれて人件費もかかってしまうため、費用も高くなる傾向にあることも注意点です。
ローラー塗装と他の塗装方法との違い

・吹き付け塗装
・刷毛(はけ)塗装
ローラー塗装と比較したメリット・デメリットを紹介するので、ぜひご覧ください。
吹き付け塗装との違い
吹き付け塗装とは、専用の機械で塗料を外壁に吹き付けていく方法のことです。
ローラー塗装が主流になる以前は、吹き付け塗装が主に行われていました。
一度に広い範囲を塗装できるため、ローラー塗装より短期間で施工が終わります。
商業施設や工場など、大規模な建築物の塗装の場合は、ローラー塗装より吹き付け塗装が適しています。
外壁にさまざまな模様をつけられることも特徴です。
一方、空気圧などで塗料を吹き付けていくため塗料が飛散しやすいのがデメリットです。
塗料が無駄になったり近隣の住宅に塗料が飛んでしまったりする可能性があります。
塗装中に出る機械音が騒音になったり塗料のにおいが周囲に流れたりすることもあります。
吹き付け塗装で塗装する場合は、近隣住民とトラブルにならないように注意が必要です。
吹き付け塗装は技術が必要なため、作業者の習熟度によって仕上がりに差が出やすいことも難点です。
ローラー塗装が主流になる以前は、吹き付け塗装が主に行われていました。
一度に広い範囲を塗装できるため、ローラー塗装より短期間で施工が終わります。
商業施設や工場など、大規模な建築物の塗装の場合は、ローラー塗装より吹き付け塗装が適しています。
外壁にさまざまな模様をつけられることも特徴です。
一方、空気圧などで塗料を吹き付けていくため塗料が飛散しやすいのがデメリットです。
塗料が無駄になったり近隣の住宅に塗料が飛んでしまったりする可能性があります。
塗装中に出る機械音が騒音になったり塗料のにおいが周囲に流れたりすることもあります。
吹き付け塗装で塗装する場合は、近隣住民とトラブルにならないように注意が必要です。
吹き付け塗装は技術が必要なため、作業者の習熟度によって仕上がりに差が出やすいことも難点です。
刷毛(はけ)塗装との違い
刷毛塗装とは、刷毛を使って塗装していく方法です。
ローラー塗装と比べて、面積の狭い場所や細かい場所の塗装や部分的な補修に向いています。
ただし刷毛での塗装は作業する人の習熟度によって塗りムラが出るなど、仕上がりに差が出てしまうのがデメリットです。
一度に塗装できる面積が狭いため、広い面積の塗装に時間がかかってしまうことも注意点です。
広めの面積を塗装するなら、効率的に塗装が可能で作業者によって仕上がりに差が出にくいローラー塗装のほうが向いています。
刷毛で塗装するなら窓枠などのローラーが苦手な細かい場所で使用するなど、得意分野に応じて使い分けていくのがおすすめです。
ローラー塗装と比べて、面積の狭い場所や細かい場所の塗装や部分的な補修に向いています。
ただし刷毛での塗装は作業する人の習熟度によって塗りムラが出るなど、仕上がりに差が出てしまうのがデメリットです。
一度に塗装できる面積が狭いため、広い面積の塗装に時間がかかってしまうことも注意点です。
広めの面積を塗装するなら、効率的に塗装が可能で作業者によって仕上がりに差が出にくいローラー塗装のほうが向いています。
刷毛で塗装するなら窓枠などのローラーが苦手な細かい場所で使用するなど、得意分野に応じて使い分けていくのがおすすめです。
参考:適切な塗装方法は環境や条件によって異なる
塗装方法は住宅の立地や希望する模様などの条件によって、最適な方法が異なります。
多くのケースでローラー塗装が無難です。
しかし塗装する面積が大きい場合や塗料の飛散によるリスクが少ない場合などは、吹き付け塗装のほうが良い場合もあります。
信頼できる塗装業者であれば、条件や希望などに応じて最適な塗装方法を選んでくれます。
塗装方法で悩んだ場合は、信頼できる塗装業者を探して相談するのがおすすめです。
多くのケースでローラー塗装が無難です。
しかし塗装する面積が大きい場合や塗料の飛散によるリスクが少ない場合などは、吹き付け塗装のほうが良い場合もあります。
信頼できる塗装業者であれば、条件や希望などに応じて最適な塗装方法を選んでくれます。
塗装方法で悩んだ場合は、信頼できる塗装業者を探して相談するのがおすすめです。
DIYでローラー塗装をする場合の手順と注意点

自分で外壁をローラー塗装する場合、上から順に、均一に塗っていくことを意識しましょう。
ネタ配り・均し・仕上げという工程を経て、均一で分厚い塗膜を作ることにより、耐久性が高くなります。
塗膜が薄くなった場合や塗り残しがある場合は、塗料が完全に乾燥してから塗り重ねましょう。
乾いていないうちに塗り重ねようとすると、塗膜が引っ張られて見た目を損なう可能性があります。
ただし塗装には多くの道具が必要で、注意すべき点も少なくありません。
自分で塗装する場合は周囲が汚れないように覆いをかけるなど、塗装前の養生や近隣住民への配慮も求められます。
ローラー塗装はムラが出にくいとはいえ、仕上がりに差が出てしまうこともあるのです。
仕上がりが気に入らず自分でやり直したり業者に依頼したりすると、手間や費用が余分にかかってしまいます。
手間を減らして外壁をきれいに仕上げたい場合は、最初から信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。
外壁をローラー塗装するなら業者に依頼しよう

ローラー塗装だと仕上がりに差が出にくいため、DIYで塗装する方もいます。
しかし、DIYだと多くの道具を用意する必要があり、塗装前の養生や近隣住民への配慮といった求められることも少なくありません。
差が出にくいとはいえ、素人が塗装すると塗りムラが発生することもあります。
塗装し直したり業者に依頼したりすると、追加で手間や費用がかかってしまいます。
手間なく自宅をきれいに塗装したい場合は、最初から信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。