「家の外壁が劣化する原因ってなんだろう」「外壁の塗装が劣化したらどうすればよいのだろう」とお悩みではないでしょうか。
外壁塗装が劣化する原因は、紫外線や水分、大気上の物質によるものなどさまざまです。
また、外壁の劣化は放置してしまうと悪化していくこともあります。
本記事では、外壁塗装が劣化する原因や、劣化してしまった場合の対処方法、外壁劣化の補修の費用が決まる要素などを解説します。
外壁塗装が劣化する原因は以下の通りです。
・紫外線の影響
・花粉やPM2.5などによる影響
・熱による影響
・水分による影響
・塩分による影響
それぞれの原因について解説します。
家の外壁は室外にあるため、太陽から放射される赤外線の影響を受けます。
家は何十年も使う物ですから、少しずつ紫外線にさらされています。
紫外線による外壁への影響は、色あせや触った時に粉上の物質が手につくチョーキングといった形であらわれるものです。
大気中には花粉やPM2.5などの、外壁に悪影響を与える物質が浮遊しています。
花粉やPM2.5などの影響を受けるのは、人間だけでなく外壁も同じです。
これらは外壁を少しずつ劣化させる危険性があります。
外壁への有害物質の付着が気になる場合は、高圧洗浄機で洗い流すことがおすすめです。
太陽光などの影響を受けて外壁が高温の状態にさらされると、塗料の中の分子が破壊される恐れがあります。
分子が破壊されると、塗料の色あせや変色といった不具合があらわれることがあります。
熱による影響を避けたい場合は、遮熱性のある塗料を選ぶのがおすすめです。
外壁は、雨や雪などによる水分の影響も受けます。
水分は外壁を含む建物を腐食させる恐れがあります。
また酸性雨に晒された場合、外壁の素材によってはサビが起こることもあるため、水分による劣化にも気をつけましょう。
家が海に近い場所にあるという場合、海水に含まれる塩分の影響を受けることがあります。
塩分による被害は、塗料の早期劣化、金属製の外壁の腐食やサビなどです。
シリコンやフッ素加工の塗料は塩分による劣化の影響を受けにくいため、沿岸に済んでいる場合はこういった素材を外壁に採用するのも検討するとよいでしょう。
水はけの悪い土地や日当たりの悪い場所などでは外壁にカビやコケが繁殖してしまうことがあります。
カビやコケが繁殖すると、見た目に悪影響があるほか、壁の塗料の防水性が劣化する危険もあります。
カビやコケの対処はプロに依頼するのがおすすめです。
ほこりは大気中に含まれますし、排気ガスによる影響は特に車の通りが多い道路のそばにある家で受けやすいです。
ほこりや排気ガスの汚れは家の見た目を悪くしてしまいます。
外壁が劣化した際には、以下のような症状が現れます。
・塗装の変色
・チョーキング
・塗装のひび割れやはがれ
・カビやコケの発生
各症状について詳しく解説します。
外壁の塗装の色があせてしまったり、本来の色と違う色になったりします。
外壁は紫外線などにさらされるため、劣化するのが原因です。
日の当たる部分は特に劣化が早いこともあります。
チョーキングとは外壁の表面に粉が付く現象です。
手で外壁を触ると白い粉が付きます。
チョーキングが起こると、見た目だけでなく、防水性も悪くなるので対策が必要です。
塗装の劣化が進むと、塗装にひびが入ってしまったり、はがれてしまったりする場合があります。
こうなると外観が悪いだけでなく、外壁材への悪影響も心配です。
特に範囲が広い場合は、できるだけ早く対策することが必要です。
外壁にカビやコケが生えると、見た目の問題だけでなく、人体への影響も心配です。
また、鉄でできた素材の場合はさびることもあります。
カビやコケは、身体への悪影響も考えられるため、根本的な対策をすることが重要です。
外壁が劣化してしまった場合の補修方法としては、以下のようなものがあります。
・部分的な補修
・塗装の塗替え
・重ね張り
・張り替え
それぞれの補修方法の特徴を解説します。
軽度のひび割れや外壁のはがれなどに対する補修です。
劣化があまり進んでいない場合に用いられる手法で、あまり手間がかからないのがメリットです。
ただし、一部のみを補修するため補修のあとが残る可能性があるのがデメリットとなります。
外壁を塗り替える修理方法で、よく行われる手法です。
部分的な補修で対応できないような、劣化がある程度進んだ状態や部分補修では対応できない場合などに行われます。
塗替え時は、耐久性が高い塗料を使うのもおすすめです。
塗装とは異なり、外壁材ごと施工する方法です。
重ね張りでは、今ある外壁材の上に新しい外壁材を施工します。
塗装の塗替えだけでは対応できない場合に行います。
張り替えは、重ね張りとは異なり既存の外壁材を撤去してから新しい外壁材を施工します。
今回紹介している4つの補修方法では最も大規模な工事になります。
塗装だけでなく、外壁材にも大きな劣化が見られる場合に行います。
外壁劣化の補修費用は次の要素で決まります。
・補修する範囲
・補修の方法
・補修に使う資材
劣化している範囲が広い・箇所が大きいとそれだけ費用が高くなります。
同じ劣化であれば、面積が広い方が手間や塗料がかかるためです。
また、外壁塗装の劣化の程度によって補修方法が決まります。
軽微な劣化であれば簡単な補修で済むため費用は安いです。
反対に外壁材ごと取り替えるような補修であれば費用は高額になります。
さらに、補修に使う素材によっても費用は異なります。
高機能なものなど、高価な素材を使えば費用は高くなることが多いです。
ただし赤外線を防ぐ素材、カビの発生を抑制する素材などを選べば、建物の劣化を遅らせることができるので、今後の補修費用を抑えられる可能性があります。
外壁を劣化させないためには、以下のような点に気を付けるとよいです。
・劣化しづらい塗料を選ぶ
・メンテナンスを定期的にする
・信頼できる業者に塗装を依頼する
劣化に対抗するため、防カビや遮熱などの機能を持った塗料を選ぶのはおすすめです。
防カビの塗料であればカビの発生を抑制できますし、遮熱機能があれば太陽の光による劣化を通常よりも抑えることができます。
また、外壁はそのままにしておくと自然に汚れるのでこまめなメンテナンスがおすすめです。
高圧洗浄機などで清掃する方法もありますし、費用をかけられるようであれば業者にメンテナンスを依頼するのもよいでしょう。
可能であれば、壁に劣化がないかチェックも定期的にしてみてください。
これから外壁を施工する場合は、しっかりと施工してくれる信頼できる業者に依頼しましょう。
そもそもの外壁塗装が粗末なものであったら劣化も早いです。
塗装時にひび割れができていたり、汚れがあったりするとすぐに劣化してしまうということも考えられます。
本記事では、外壁の塗装が劣化する原因や劣化した場合の対策などについてご紹介しました。
外壁塗装の劣化には、変色やチョーキングなどさまざまな現象があり、原因は紫外線など外壁が外にさらされていることや経年劣化などが原因です。
外壁が劣化してしまったら、信頼できるプロの業者に修理を依頼するのがおすすめです。
