「屋根塗装の塗料の選び方について知りたい」
「屋根塗装に使う塗料は何が違うの？」
このように、屋根塗装の塗料について悩んでいませんか？
屋根の塗料には耐用年数があるので、それに合わせて塗り替えしなくてはいけません。
とくに、屋根は外壁に比べても紫外線や天候の影響を受けやすく劣化しやすいものです。
本記事では、屋根塗装で使用する塗料の選び方や塗料の種類について紹介します。
考慮すべき塗料の機能性についても説明するので参考にしてください。
屋根の塗料には色々な種類があり、それによって性能や耐用年数も変わります。
どの塗料を選ぶべきか判断するのが難しい場合、以下の3つのポイントを考慮して検討しましょう。
・塗料のグレードで選ぶ
・耐用年数で選ぶ
・塗料の色合いで選ぶ
それぞれ詳しく説明します。
塗料はグレードによって耐用年数や価格が異なります。
安価な塗料を使用するだけでは、必ずしもコスパが良いとは限りません。
グレードが高く高品質な塗料は、屋根の塗装には最適な防水性、防カビ性、防サビ性などの優れた機能を備えています。
初期費用を抑えたい人もいると思いますが、結果的にグレードの高い塗料は耐用年数が長く塗り替えが少なく済むなど、コスパが良いです。
予算や建物の立地環境などに合わせて、費用との兼ね合いを考慮することが重要です。
屋根に使う塗料は、商品によって耐用年数が違います。
屋根の塗装をお願いするときには、使用する塗料の耐用年数を確認しておくと次回の塗装の目安が分かります。
ただし、塗料の耐用年数はあくまでも目安ということを忘れてはいけません。
特に屋根は紫外線や天候の影響を受けやすく、建物の立地条件などによっては、 耐用年数よりも早く劣化することがあります。
屋根の塗装に異変を感じることがあれば、耐用年数にかかわらず専門業者に相談することが大切です。
塗料の色合いは、塗料を決める際にとても大きなポイントです。
なぜなら、色によって色あせしやすいものとしにくいものがあるからです。
色あせしてしまうと塗料の性能は大きく落ちます。
たとえば赤や黄色など原色系は紫外線を吸収しやすいため、色落ちしやすい色です。
一方でグレーやベージュは色落ちしづらく、外壁の色とも合わせやすいと人気です。
色に強いこだわりがなければ、色落ちしにくく汚れが目立ちにくい色を検討すると良いでしょう。
一般的な屋根塗料には以下の種類があります。
・シリコン塗料
・フッ素塗料
・無機塗料
屋根塗装に利用されるのは、シリコン、フッ素、無機塗料の3種類です。
3種類の中ではシリコン塗料が安価ですが、その分耐久性が低いためこまめな塗り直しが必要となります。
一方で無機塗料は塗料の価格が高いので初期費用がかかるものの、耐久性が高くコスパに優れています。
塗料にはそれぞれ特長があるので、自分での判断が難しい場合は信用できる専門業者に相談すると良いでしょう。
屋根塗装で考慮すべき塗料の機能性は下記の2つです。
・断熱機能
・遮熱機能
「断熱」と「遮熱」は似たような言葉ですが、まったく異なるものです。
必要な機能を持つ塗料を選べるように、正しく知っておきましょう。
断熱とは熱伝導を抑え、熱を伝わりにくくすることです。
断熱効果がある塗料が「断熱塗料」で、外壁や屋根に塗布することで断熱性能を向上させます。
断熱塗料の塗布は建物内外の温度差によるエネルギーの移動を抑制し、建物内部の温度を一定に保つことを目的としています。
冬の暖気や夏場の冷気が外気に逃げていかないようにして、家の中の快適な空気を維持しやすくなります。
遮熱は主に太陽から発生する放射線や赤外線を反射して、建物内部の温度上昇を防ぐことです。
遮熱効果がある塗料が「遮熱塗料」で、日光を反射させ赤外線をカットする遮熱機能があります。
屋根塗装に遮熱塗料を使用することで、外気の熱から屋根を守ることが目的です。
これにより建物内のエアコンや冷房システムの効率が向上し、使用電力を削減できます。
セルフクリーニングとは外壁が雨にさらされることで、軽微な汚れや大気汚染物質が分解され汚れが排除されるものです。
セルフクリーニング機能を持つ塗料が「光触媒塗料」です。
光触媒塗料は主に酸化チタンや二酸化チタンから作られ、日光や紫外線にさらされると、塗膜の表面が汚れを分解する特性があります。
その結果、雨や水で洗い流すことで汚れが簡単に取り除かれる「セルフクリーニング機能」が期待できます。
外壁が清潔な状態を保ちやすくなるだけでなく、耐久性や耐水性も向上しています。
ただし、この効果は太陽光や雨に直接さらされない場所では発揮されにくいため注意が必要です。
屋根塗装の塗料の耐用年数は通常8〜10年ほどです。
素材や塗料の種類にもよりますが、屋根塗料の塗り替え周期は外壁塗装よりも短くなります。
なぜなら、屋根は外壁に比べて雨や風や紫外線による影響を受けやすいためです。
屋根は地上から劣化の状態が確認しにくいため、目に見える症状が現れるのはかなり劣化が進んでからになります。
劣化を確認するためには高所に登る必要があるため、専門家に見てもらうほうが安全です。
屋根塗装のタイミングで外壁塗装を検討すると、足場代や時間的な手間が削減できます。
屋根塗装の塗料に関するよくある質問を2つ紹介します。
・屋根塗装の塗料は何回塗りが基本ですか？
・屋根塗料を塗装するメリットは何ですか？
悩む人が多い問題なので、知っておくと安心です。
屋根塗装も外壁同様、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。
下塗りは中塗り・上塗りとは塗料が違うため、屋根用の塗料は上塗り用だけでなく下塗り用塗料の使用も必須です。
塗装を1度しか行わない場合、塗料の本来の効果が正しく発揮できないこともあります。
下塗りのみ、もしくは下塗りと中塗りだけの場合、正しい施工とはいえず悪徳業者の可能性もあります。
塗装の回数に疑問を抱いた場合、納得できる回答を得られるか確認してみましょう。
屋根塗料を塗装する目的は、屋根の景観をきれいにすることに加えて「屋根材や建物を保護する」ことです。
塗装は屋根の景観をきれいにすることだけではなく、建物を守るために欠かせません。
塗装されていない屋根は劣化が進みやすく、建物全体の老朽化につながります。
雨、紫外線、サビなどから屋根を守るためにも塗装は欠かさないようにしましょう。
屋根塗装の塗料で分からないことは専門業者に相談しよう
屋根塗装の塗料は価格だけで選ぶのではなく「塗料のグレード」「耐用年数」「色合い」などを考慮して選びましょう。
一般的な塗料の耐用年数は8〜10年程度ですが、屋根は紫外線に当たりやすく劣化しやすいことも考慮して定期的な塗り替えを検討してください。
塗料のグレードや性能など専門的なことは難しいので、屋根塗装で使用する塗料のことで分からないことは専門の塗装業者に相談するのがおすすめです。
