「外壁コーキングの補修をできるだけ安く抑えたい」
「お得に補修する方法はないのかな」
このように思うことはないでしょうか。
外壁材の継ぎ目や隙間に充填されるコーキング材は徐々に劣化するため、定期的に補修が必要になります。
足場を組む大掛かりな工事になるため、費用でお悩みの方も少なくありません。
そこで本記事では外壁コーキングの費用について詳しく紹介します。
外壁コーキングの補修費用の変動要因やお得に補修する方法などを解説するので、ぜひご覧ください。
外壁コーキングの補修費用は、以下の要因で変動します。
・補修方法
・コーキング材の種類
・コーキング材の使用量
変動要因を把握しておくことは、補修費用の節約につながります。
それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
外壁コーキングの補修費用は補修方法で大きく異なります。
おもな補修方法は「打ち替え」と「増し打ち」の2通りです。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
・打ち替え：既存のコーキング材を取り除いて、新しいコーキング材を充填する方法
・増し打ち：劣化したコーキング材の上から、新しいコーキング材を充填する歩法
費用が高くなるのは「打ち替え」です。
「打ち替え」を選ぶと、必要なコーキング材の量が多くなるほか、既存のコーキングの撤去費用がかかります。
「増し打ち」は既存コーキングを撤去する必要がないため、費用と工期を抑えられます。
ただし、増し打ちはひび割れなどで強度を失ったコーキング材自体を補修できるわけではありません。
古いコーキング材が内部で劣化した場合に気づけないことも難点です。
新しいコーキング材と古いコーキング材がなじむこともなく、徐々に剥がれてしまうため、打ち替えと比べると耐用年数が短いことにも注意が必要です。
費用以外の面も総合的に考えて、補修方法を選ぶ必要があります。
コーキング材にどの種類を使用するかによっても、費用が異なります。
コーキング材のおもな種類は以下の4つです。
・アクリル系：水や紫外線に強いが、耐久性が低い
・ウレタン系：耐久性に優れているが、紫外線に弱い
・シリコン系：耐久性や耐熱性、耐水性などに優れるが塗装が付着しにくい
・変成シリコン系：耐久性に優れており塗装も可能だが、比較的高価
4つの中では、シリコン系コーキング材のコストパフォーマンスが高いとされており、人気があります。
環境によっては他のコーキング材のほうが、コストパフォーマンスが高くなることもあるので、環境に適した種類を選ぶのが重要です。
価格だけで決めてしまうと、すぐに劣化してしまうことがあります。
どのコーキング材を選んで良いのかわからない場合は、信頼できる施工業者に相談するのがおすすめです。
たくさんのコーキング材を使用すれば、その分コストもかかります。
コーキングの代金だけでなく作業量が増加するため時間がかかり、結果として職人の人件費も高くなりがちです。
しかし必要量以下のコーキング材の使用は、耐用年数が短くなるリスクがあります。
適切な量のコーキング材で施工するには、施工経験の豊富な業者を選ぶのがおすすめです。
外壁コーキングの補修費用をお得にするなら、以下の方法を試してみるのがおすすめです。
・国や自治体の助成金、補助金を活用する
・外壁塗装と同時に施工する
それぞれ解説するので、ぜひ参考にしてください。
コーキングの補修を含む外壁のリフォームには、国や都道府県などの自治体から助成金や補助金が出る場合があります。
助成金や補助金を活用すると、国や自治体がリフォームで必要になった費用の一部を支給してくれます。
支給された助成金や補助金は返済する必要がありません。
ただし、すべての自治体に助成金・補助金があるわけではないのでご注意ください。
自治体によって適用条件が異なるため、自分の工事が対象になるか確認が必要です。
助成金・補助金は、工事前に申請しないといけないところがほとんどで、工事中や工事後に申請しても認められません。
助成金や補助金を活用したい場合は、必ず工事前に申請してください。
外壁のコーキングの補修工事は、安全のために足場を組む必要があります。
足場設置や撤去にも費用がかかるため、外壁の塗装と同じタイミングで施工するほうが、足場の設置費用を節約できます。
一度に必要となる金額は大きくなるが、別々に施工するよりも足場設置分の費用を抑えることが可能です。
コーキング補修のみで施工した場合、コーキングが紫外線を直に受け、劣化スピードが早くなります。
塗装されていないコーキングが、外観を損なうことも考えられます。
コーキングが耐用年数に近い場合は、劣化症状がない場合でも外壁をリフォームする際にあわせて補修を検討するのがおすすめです。
必要があればコーキングと外壁塗装を同時に行った方が費用はお得
コーキングの補修を行う際は、必要があれば塗装工事を同時に行えないか検討しましょう。
同時に施工を行うことで、費用が抑えられます。
ただし、1回の工事にかかる出費は大きく工期は長くなるので、必要がなければしなくて良いです。
コーキング補修と外壁塗装を同時に依頼したら、費用がお得になる理由は以下の通りです。
・足場代が1回分で済む
・トータルの作業時間が短縮できる
・仕上がりがきれいになる
これらの内容について詳しく見ていきましょう。
外壁塗装工事も、コーキングの補修工事も外壁の周囲に足場を組んでから作業します。
これらの工事を別々で行うと、2回足場を立てないといけません。
足場を立てる回数を1回に減らせれば、足場代としてかかる費用が削減可能です。
また、設置にも撤去にも時間がかかります。
これらの作業時間の短縮が工期の短縮につながり、結果的に費用が抑えられます。
また、足場が何度も家の外周に立っているとストレスになる可能性もあるでしょう。
屋内に入ってくる日光がさえぎられるので室内が暗くなったり、洗濯物が外に干しにくくなったりといったデメリットがあります。
足場を立てる回数は最低限にした方が円滑に施工も進むため、不便な思いをする期間も短くなります。
塗装工事を同時に行えば、同じ場所に同じ作業員が何度も入る必要がなくなります。
外壁塗装を一緒に行うと、コーキングだけの補修よりも施工の時間はかかりますが、外壁塗装と別々で依頼するよりも効率的に補修できます。
トータルで考えて作業時間が短縮されれば、余分な人件費がかかりません。
人件費の抑制は金銭的なメリットにもつながってきます。
コーキングは色の選択が可能です。
外壁塗装を同時に行えば塗装の色に合わせたコーキングの色が選べます。
色を合わせることで統一感のある仕上がりになり、外壁の美観性が高まります。
さらに外壁塗装をした際にコーキングが新しいと、継ぎ目が目立ちにくいです。
コーキングは建物全体に取り付けるので、継ぎ目がないと全体の美観性が高まります。
全体の見映えをよくするためにも、できることならコーキングの補修時には外壁塗装も一緒に行いましょう。
DIY施工でのコーキングの補修は、避けるほうが無難です。
コーキング材や補修に必要な道具は、販売されているホームセンターもあるので、自分で施工すること自体はできます。
ただし、コーキングの補修は素人には難易度の高い作業です。
自分で施工した場合、施工技術不足やコーキング材の充填不足などで、すぐに剥がれたり雨漏りが発生したりしてしまうことがあります。
高い場所を安全に施工するには、足場の設置も必要です。
はしごなどで施工すると、転落してしまう危険があります。
自分で中途半端に施工したあとに業者に依頼すると、金額や手間が余計にかかってしまいます。
最初から信頼できる施工業者に依頼するのがおすすめです。
外壁のコーキングとは、外壁材の継ぎ目や隙間に充填される樹脂系の充填剤のことです。
業者によってはシーリングと呼ぶこともあるが、コーキングとシーリングの工事内容に違いはありません。
コーキングを施すことにより、外壁の隙間からの雨水やシロアリなどの発生を防ぎ、住宅の劣化を防げます。
外壁のひび割れ（クラック）の補修などに使用されることもあります。
コーキングでひび割れを補修することで外観の維持も期待できます。
ただしコーキングは紫外線などの影響により次第に劣化するため、注意が必要です。
住宅の防水性や耐久性を保つには、定期的なコーキングの補修が必要になります。
コーキング材の寿命は一般的に5〜10年が目安です。
環境によってはもっと早く劣化することもあるため、実際の状態を見て補修を行ってください。
外壁に使われるコーキングの補修方法は大きく2種類に分けられます。
・増し打ち
・打ち替え
この2種類です。
それぞれの方法にメリットがあり、施工方法が異なります。
特徴を理解して、どちらの工法を選択するか検討しましょう。
増し打ちは既存のコーキングの上に新しいコーキング材を重ねて充填する方法です。
古いコーキング材を除去する作業が必要ないため、短時間で作業が完了するというメリットがあります。
一方で、既存のコーキングが残ってしまうので耐久性が低いのがデメリットです。
既存のコーキングの状態によっては増し打ちができない場合もありますので注意してください。
施工前には業者に見てもらい、増し打ちができるかどうか確認しましょう。
打ち直しは既存のコーキングを切って、新しく打ち直す方法です。
増し打ちと比べると、作業時間と費用がかかります。
既存のコーキングをすべて除去した後に、新しいコーキングを充填していきます。
増し打ちを繰り返すと補修は可能です。
ただ、古いコーキングはずっと残り続けるのでどんどん汚くなります。
汚くなったコーキングは打ち直すことで新しくきれいになり、耐久性や防水性は新品と同様になります。
コーキングの色を変えたいなどの要望があれば、打ち直しを検討しましょう。
建物の外壁コーキングに、以下の劣化症状が見られたら、修理を検討するのがおすすめです。
・ひび割れ
・肉やせ、剥がれ
どちらも早めに修理しないと、建物自体が傷む可能性があります。
それぞれ詳しく紹介するので、ぜひご覧ください。
コーキング材は紫外線を浴び続けると徐々に固くなっていき、ひび割れが発生してしまいます。
コーキング材に含まれる成分が紫外線で徐々に気化して弾力性が失われることが、ひび割れの原因です。
ひび割れを放置すると亀裂が深く大きくなり、真ん中が切れる「破断」という状態になります。
破断してしまうと雨水が入り込みやすくなり、外壁内部や建物が傷んでしまう可能性があります。
ひび割れを見つけたら、早めに補修をするのがおすすめです。
経年劣化でコーキング材の弾力性が低くなると、施工部分がやせ細る「肉やせ」という状態になります。
肉やせが発生すると、コーキング材と外壁の間にすき間が生まれてしまいます。
肉やせを放置するとさらにコーキング材が細くなり、剥がれにつながるので注意が必要です。
肉やせや剥がれでできたすき間から、雨水やシロアリなどが入り込みやすくなります。
建物の腐食や傷みにつながるため、肉やせや剥がれを見つけたら早めの補修が必要です。
外壁コーキングの劣化を放置すると不具合が発生して修理費用が高くなる
外壁コーキングの劣化によって起こりうる懸念点について紹介します。
劣化を放置してしまうと、不具合が発生して修理費用がかえって高くなってしまいます。
これらの状況を避けるためにも、外壁コーキングは定期的な補修が必要です。
・雨漏りが発生する
・シロアリが発生しやすくなる
・建物の構造材が劣化する
上記のような懸念点が生じます。
それぞれの懸念点について見ていきましょう。
コーキングは外壁の隙間を埋めて、雨水の浸入を防ぐ役割を持っています。
年数が経過してコーキングが劣化すると生じた隙間から雨水が浸入してしまいます。
雨漏りすると建物内部に雨水が行きわたり、劣化の要因になりますので注意しましょう。
建物内部に雨水が浸入すると、壁内の湿度が高まります。
シロアリは湿った木材を栄養源として活動します。
湿度の高い環境はシロアリにとって最高の住処です。
発生すると柱や梁に用いられている木材を食べて、建物の構造体を劣化させ強度を低下させてしまいます。
建物の倒壊の危険性が上がるとともに、早期発見できないとシロアリの駆除に多額の費用がかかることもあります。
外壁コーキングの劣化を放置すると、建物の構造材の劣化につながるリスクが生じてしまいます。
コーキングの役割は建物の防水性を高めて、内部へ浸入する雨水を防ぐことです。
劣化によってコーキングが切れてしまうと隙間が生まれ、その隙間から雨水が浸入してしまいます。
雨水が建物内部に浸入することで、柱や梁に水が浸透していきます。
柱や梁は雨水によって劣化して、場合によっては腐ることもありえるでしょう。
構造材に固定されている金具に雨水がかかるとサビが発生する要因にもなります。
構造材の劣化や金具のサビによって建物の寿命が縮まってしまい、地震などによる倒壊のリスクが高まるという恐れもあります。
コーキングの劣化は放置せず、業者に定期的なメンテナンスをしてもらいましょう。
適正費用で依頼できる外壁コーキング業者を選ぶポイント
外壁コーキングを依頼する際には、適正な費用でお願いしたいものです。
後悔しない工事をするためにも、依頼する業者は慎重に選びましょう。
・外壁塗装をしてもらった業者に依頼する
・実績や評判を確認する
・工事の保証内容を確認する
上記のコーキング業者を選ぶ際のポイントについて、詳しく紹介します。
外壁塗装時にお世話になった業者に、コーキングの補修も依頼しましょう。
依頼する業者はできるだけ同じ方が良いです。
実は業者によって、工事の方法や癖が微妙に違います。
別の業者が入ることで、その癖が工事に悪影響を及ぼすかもしれません。
また業者が同じだとどんな塗料を使っているか、前回の塗装時から何年経過しているかなどの情報が残っているはずです。
施工をきれいに仕上げるためには情報があることは非常に有益です。
できるだけ同じ業者に依頼して、工事の仕上がりの精度を上げてもらいましょう。
ただし以前の業者の施工に不満がある場合は、別の業者を探すのもありです。
インターネットで検索すると、業者の評判を確認できる場合があります。
工事を依頼するときには、できるだけ評判の良い会社に依頼しましょう。
外壁のコーキングの工事は仕上がりが確認しにくいことで、手抜き工事をする業者も存在します。
後悔しない工事をするためにも、業者の評判の確認は重要です。
業者によっては過去の施工実績やお客様の声をホームページで紹介している場合もあります。
同じような悩みを抱えているお客様の声が参考になる場合があります。
事例をもとに、信頼性の高い業者か確認してください。
外壁コーキングの工事をしたときに、業者が工事保証をつけてくれます。
例えば、1年以内にコーキングが切れた場合は再施工するなどその内容は業者によって異なります。
保証は長ければ長いほどありがたいです。
工事の保証内容は施工前に業者にあらかじめ確認しておきましょう。
保証の内容は業者が加盟している保険によって変わる可能性が高いです。
業者が保険に入っていれば、施工ミスや塗装時の事故があっても安心です。
保険に加盟しているかどうかも業者に確認しておきましょう。
外壁コーキングの費用は補修方法やコーキング材の種類、使用量などにより変動します。
補修費用を抑えるためには、適切な方法や種類などを選ぶ必要があります。
国や自治体の助成金・補助金の活用や外壁塗装との同時施工といった、お得に施工する方法も活用して賢く補修してください。
外壁コーキングの補修を依頼する際には、施工経験が豊富で、信頼できる業者にご相談ください。
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