外壁シーリングの役割とは?劣化症状と補修工事の方法を解説
![コーキング打ち直し完成](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/LINE_ALBUM_20230726_230802_29.jpg)
シーリングは防水性や気密性を高め住宅を守るために重要です。
ただし紫外線や風雨などの外的ダメージを受けやすく、経年劣化が避けられません。
定期的なメンテナンスを実施し、劣化症状にあわせた補修工事をおこなう必要があります。
本記事では外壁シーリングの役割を詳しく解説します。
あわせて主な劣化症状と補修工事の方法を紹介しているため、参考にしてください。
外壁のシーリングとは
![](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/RQNM4960-scaled.jpg)
・シーリングとコーキングの違い
・外壁シーリングの耐用年数
よく聞くコーキングとの違いや、気になる耐用年数を紹介するため参考にしてください。
シーリングとコーキングの違い
シーリング・コーキングは、呼び方が違うだけで意味に大きな違いはありません。
どちらも外壁の目地や隙間を充填する材料です。
JIS(日本産業規格)の接着剤・接着用語によると、シーリングは構造体の目地部分に充填し、防水性や気密性などの機能を発揮させる材料と記載しています。
コーキングに関しては油性コーキング材とあり、同じく目地に使用するシーリング材です。
どちらの用語を使用しても伝わるため、深く気にする必要はありません。
どちらも外壁の目地や隙間を充填する材料です。
JIS(日本産業規格)の接着剤・接着用語によると、シーリングは構造体の目地部分に充填し、防水性や気密性などの機能を発揮させる材料と記載しています。
コーキングに関しては油性コーキング材とあり、同じく目地に使用するシーリング材です。
どちらの用語を使用しても伝わるため、深く気にする必要はありません。
外壁シーリングの耐用年数
外壁シーリングの耐用年数は約5〜15年です。
外壁の耐用年数より早く劣化する傾向にあります。
シーリングは外壁材の伸縮により徐々に衰え、紫外線や風雨などの影響を受けやすい部分です。
シーリングの劣化は外壁全体の劣化につながるため、定期的なメンテナンスが必要です。
外壁の耐用年数より早く劣化する傾向にあります。
シーリングは外壁材の伸縮により徐々に衰え、紫外線や風雨などの影響を受けやすい部分です。
シーリングの劣化は外壁全体の劣化につながるため、定期的なメンテナンスが必要です。
外壁シーリングの役割
![劣化したコーキングを撤去](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/LINE_ALBUM_20230726_230802_23.jpg)
・雨水の浸入防止
・壁材との間の緩衝材
雨水の浸入を防ぐほか、衝撃を受け止める役割があるため詳しく解説します。
雨水の浸入防止
シーリングは住宅内部に雨水が入り込むのを防ぐ役割があります。
外壁材のつなぎ目にはどうしても隙間ができます。
隙間から雨水が浸入すると雨漏りにつながり、住宅全体が劣化する恐れがあるため危険です。
外壁の隙間を埋める接着剤としてシーリングを充填すると、防水機能を高められます。
同時に気密性も上がり室内外の温度差が少なくなるため、結露やカビの発生を防止できます。
外壁材のつなぎ目にはどうしても隙間ができます。
隙間から雨水が浸入すると雨漏りにつながり、住宅全体が劣化する恐れがあるため危険です。
外壁の隙間を埋める接着剤としてシーリングを充填すると、防水機能を高められます。
同時に気密性も上がり室内外の温度差が少なくなるため、結露やカビの発生を防止できます。
壁材との間の緩衝材
シーリングは外壁の接続部分にあるクッションのような存在です。
弾力性があり住宅にあわせて同じ動きをするため、衝撃を受け止められます。
たとえば、緩衝材であるシーリングがないと外壁が揺れたときに受け止められず、破損しやすくなります。
地震による揺れの負担軽減にもつながる重要な部分です。
弾力性があり住宅にあわせて同じ動きをするため、衝撃を受け止められます。
たとえば、緩衝材であるシーリングがないと外壁が揺れたときに受け止められず、破損しやすくなります。
地震による揺れの負担軽減にもつながる重要な部分です。
外壁シーリングの補修工事を検討すべき劣化症状
![劣化したコーキング](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/LINE_ALBUM_20230726_230802_21.jpg)
下記のような症状がある場合には補修工事が必要です。
・ひび割れ
・肉やせ
シーリングは経年劣化が避けられないため、定期的なメンテナンスと必要に応じた補修が大切です。
ひび割れ
シーリングにひびがある場合、柔軟性が低くなっている可能性があります。
ひびが入るとシーリング材はかたくなり亀裂が入ります。
さらに放置するとシーリングの真ん中が切れてしまう破断が起こるため危険です。
破断すると早急な補修が必要です。
ひび割れを見つけた時点で業者へ相談してください。
ひびが入るとシーリング材はかたくなり亀裂が入ります。
さらに放置するとシーリングの真ん中が切れてしまう破断が起こるため危険です。
破断すると早急な補修が必要です。
ひび割れを見つけた時点で業者へ相談してください。
肉やせ
肉やせとはシーリングの弾力が弱まりやせ細ることです。
シーリングが細くなると、外壁材との間に隙間ができてしまいます。
放置しておくと徐々に細くなり剥離する恐れがあります。
外壁材との間に隙間があるにもかかわらず補修していないと、雨水の浸入を許し雨漏りにつながり危険です。
雨漏り部分から徐々に雨水が入り込み、住宅内部が腐食しシロアリやカビが発生しやすくなります。
修繕範囲が広くなるとある程度の費用が必要になるため、肉やせを見つけたら早めに業者へ連絡してください。
シーリングが細くなると、外壁材との間に隙間ができてしまいます。
放置しておくと徐々に細くなり剥離する恐れがあります。
外壁材との間に隙間があるにもかかわらず補修していないと、雨水の浸入を許し雨漏りにつながり危険です。
雨漏り部分から徐々に雨水が入り込み、住宅内部が腐食しシロアリやカビが発生しやすくなります。
修繕範囲が広くなるとある程度の費用が必要になるため、肉やせを見つけたら早めに業者へ連絡してください。
外壁シーリングの劣化を放置すると発生する不具合
![屋根と壁の境の破損](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/屋根塗装剥がれ-1.jpg)
・外壁の劣化が進みやすくなる
・雨漏りにつながりやすくなる
・柱や断熱材が腐敗しやすくなる
放置すると症状は進行し、大きな劣化につながる可能性があるため注意が必要です。
外壁の劣化が進みやすくなる
雨水を防ぐ役割をもつシーリングが劣化すると、外壁材の断面部分や裏側に雨水が入り込みやすくなります。
雨水を含んだ外壁材は腐食が進み、早々に劣化する可能性があり危険です。
外壁材の劣化が大きいと張り替えが必要となり、工事費用も高額になります。
シーリングのみなら補修範囲も小さくすむため、劣化症状を見つけたら放置せずに業者へ相談してください。
雨水を含んだ外壁材は腐食が進み、早々に劣化する可能性があり危険です。
外壁材の劣化が大きいと張り替えが必要となり、工事費用も高額になります。
シーリングのみなら補修範囲も小さくすむため、劣化症状を見つけたら放置せずに業者へ相談してください。
雨漏りにつながりやすくなる
先に解説したように、外壁シーリングの役割は雨水を防ぐことです。
シーリングが劣化すると外壁材との間に隙間ができ、雨水の浸入を許してしまいます。
外壁の内部には防水シートも施工されていますが、劣化していると防水機能が弱くなっている可能性があります。
雨漏りは住宅自体の寿命まで縮むため危険です。
外壁シーリングの不具合に気づいたら放置せず、早期に対応する必要があります。
シーリングが劣化すると外壁材との間に隙間ができ、雨水の浸入を許してしまいます。
外壁の内部には防水シートも施工されていますが、劣化していると防水機能が弱くなっている可能性があります。
雨漏りは住宅自体の寿命まで縮むため危険です。
外壁シーリングの不具合に気づいたら放置せず、早期に対応する必要があります。
柱や断熱材が腐敗しやすくなる
外壁内部にある防水シートが劣化していると、雨水の浸入を防げません。
柱や断熱材まで徐々に雨水が入り込んでしまうため、腐敗につながります。
木材が湿気を帯びるとシロアリやカビが発生しやすくなります。
とくにシロアリの餌は木材です。
異変に気づいたときにはすでにシロアリが繁殖し、柱が激しく劣化している状態になっているケースもあります。
大規模な修繕工事になる可能性もあるため、外壁シーリングの劣化を見逃さないことが大切です。
柱や断熱材まで徐々に雨水が入り込んでしまうため、腐敗につながります。
木材が湿気を帯びるとシロアリやカビが発生しやすくなります。
とくにシロアリの餌は木材です。
異変に気づいたときにはすでにシロアリが繁殖し、柱が激しく劣化している状態になっているケースもあります。
大規模な修繕工事になる可能性もあるため、外壁シーリングの劣化を見逃さないことが大切です。
外壁シーリングの補修工事
![コーキングの打ち直し](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/LINE_ALBUM_20230726_230802_25.jpg)
・増し打ち工事
・打ち替え工事
それぞれの特徴を解説します。
増し打ち工事
増し打ち工事とは既存のシーリング材の上から充填をおこなうことです。
打ち増し工事とも呼ばれます。
主に肉やせし、細くなったシーリングに追加する工事方法です。
シーリングの量が少なくすむため比較的費用は安いです。
しかし古いシーリング材の劣化部分を修復できるわけではありません。
寿命は短いため注意が必要です。
打ち増し工事とも呼ばれます。
主に肉やせし、細くなったシーリングに追加する工事方法です。
シーリングの量が少なくすむため比較的費用は安いです。
しかし古いシーリング材の劣化部分を修復できるわけではありません。
寿命は短いため注意が必要です。
打ち替え工事
打ち替え工事とは、シーリングをすべて撤去して新しく充填する方法です。
撤去作業のほか、増し打ちよりシーリングの量が多く必要になり費用は高くなります。
追加で撤去費用が必要になるため、業者の見積書を確認してください。
増し打ちと異なり完全に新しいシーリングとなるため、防水性や柔軟性が高まるメリットがあります。
撤去作業のほか、増し打ちよりシーリングの量が多く必要になり費用は高くなります。
追加で撤去費用が必要になるため、業者の見積書を確認してください。
増し打ちと異なり完全に新しいシーリングとなるため、防水性や柔軟性が高まるメリットがあります。
外壁シーリング材の種類
![コーキング増し打ちのコーキング充填](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/LINE_ALBUM_20230726_230802_28.jpg)
・1液型(1成分型)
・2液型(2成分型)
1液型(1成分型)はホームセンターにも取り扱いがあるシーリングです。
1液のみで使用し自然と硬化するため、扱いやすい特徴があります。
一方、2液型(2成分型)は主剤と硬化剤の2液に分かれ、作業の際には混ぜて使用します。
1液より経験豊富で技術力のある職人でないと、取り扱いが難しいシーリングです。
すぐに使用できる1液型は準備に手間がかからず、施工範囲が少ないときに向いています。
広範囲での施工は1液型より耐久性が高い2液型がおすすめです。
外壁シーリングの打ち替え工事手順
![打ち直しマスキング](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/LINE_ALBUM_20230726_230802_27.jpg)
・シーリング材撤去
・専用プライマー塗布
・シーリング材の充填
プライマーは、シーリング材と塗装表面との密着性を高める役割があります。
充填したシーリング材はヘラで伸ばしてならし、ムラを防ぎます。
外壁シーリングは防水性と気密性を高める
![完了写真](https://tosouyasan.net/wp-content/uploads/⑧完横斜め-scaled.jpeg)
住宅の揺れを受け止める緩衝材としての役割もあり、地震による外壁材の負担軽減にもつながります。
ただしシーリングは外的ダメージからの経年劣化が避けられません。
放置すると劣化は進み住宅にも影響を及ぼす恐れがあります。
定期的なメンテナンスをおこない、劣化症状の早期発見と補修工事が大切です。
外壁シーリングの工事には増し打ちと打ち替えの方法があります。
既存のシーリングを撤去して新しく充填する打ち替え工事のほうが、防水性や柔軟性が高まるためおすすめです。
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