「外壁塗装の工程を知りたい」
「どれくらいの日数がかかるの？」
「塗装中は家での生活が不便にならない？」
外壁塗装の施工を検討している中で、このように感じている方もいるのではないでしょうか。
本記事では「外壁塗装の工程」と「全工程にかかる日数」をわかりやすく解説します。
あわせて施工期間中の生活で注意すべきポイントもお伝えします。
本記事を読めば、外壁塗装の工程が具体的にイメージできるようになるのでぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装の工程は以下の通りです。
・近隣住民へのあいさつ
・事前準備
・足場組立
・高圧洗浄
・下地処理とコーキング補修
・養生
・下塗り
・中塗り
・上塗り
・完了点検
・足場撤去
・施工完了（引き渡し）
それぞれの工程について、詳しく解説していきます。
外壁塗装の工程が始まると、騒音や振動、塗料の臭いなどで近隣住民の生活に影響を与えてしまう可能性があります。
トラブルを発生させないためにも近隣住民へ事前にあいさつを行い、丁寧に説明をしておくことが大切です。
外壁塗装のあいさつは、施工業者のスタッフが行ってくれることもあります。
ただし今後の近所付き合いなどを考慮すると、業者に任せきりにせず自らあいさつに行くのもおすすめです。
家の周囲に作業の邪魔になりそうな物があれば、施工前に移動しておかなければなりません。
業者が勝手に物を移動させるとトラブルの原因になるので、立ち会って作業を行います。
「大切に扱ってほしいもの」や「汚されたくないもの」があれば、事前に伝えておきましょう。
高所で作業をするために、足場を設置します。
足場組立の際は、多くの業者が現場に出入りする状況となります。
騒音が発生する可能性があるので「どの程度の音がするか」「作業する時間帯はいつか」などを事前に確認しておくとよいでしょう。
塗装やさんでは、足場と接触してケガをしないように保護用の緩衝材を設置するなどの安全対策を徹底しています。
塗装をする前に、高圧洗浄で劣化した塗料や壁の汚れ、コケ、カビなどを落としていきます。
洗浄が不十分だと、塗料の付きが不均一になってしまうので重要な工程です。
外壁に塗料が定着しにくくなるので、施工後に塗装が剥がれてしまうという事態にもなりかねません。
外壁の下地は、ひび割れやコーキングの劣化などが発生している場合があります。
そのため、塗装をする前に「下地処理」と「コーキング補修」を行います。
コーキングとは、窓の周囲や壁のつなぎ目から雨水が浸入しないように隙間を埋める樹脂製の充填剤のことです。
下地処理とコーキング補修が不十分だと、塗装が剥がれやすくなり家の耐久性にも悪影響を与えかねません。
塗装する面以外を汚さないため、塗装をしない面は「マスキングテープ」や「養生用のビニールシート」で覆います。
塗料などが近隣に飛散しないように、家の周囲にも飛散防止用のネットを張ります。
外壁を塗装していく工程では「下塗り」「中塗り」「上塗り」と塗料を3回塗り重ねることが基本です。
下塗りは、外壁材と塗料の密着性を高めることが目的です。
外壁の状態に応じて、使用する下塗り塗料を選定します。
施工会社の方針や使用する塗料によって、塗り重ねの回数が異なるケースもあります。
外壁をムラなく均一に塗装するためには、中塗りの工程が重要です。
中塗りをせずに、上塗り1回だけの施工だと仕上がりにムラが出てしまいます。
なお、中塗りは手抜き工事で省かれる可能性があるので注意が必要です。
手抜き工事を避けるためには業者選びが重要ですが「工程表」や「塗料の乾燥時間」などを確認しておくことも有効な手段です。
塗料を乾燥させる時間や施工期間が極端に短い場合は、必要な工程が省略されているかもしれません。
中塗り後に塗料をしっかり乾燥させてから、仕上げの上塗りを施工していきます。
上塗りの目的は、中塗りの際に残ったムラを平滑にすることと塗膜に厚みを持たせることです。
上塗りを丁寧に施工できれば、美観と耐久性を兼ね備えた外壁になります。
塗装が完了したら、次に行う工程は完了点検です。
施主が立ち合って「全体の仕上がり」や「塗り残しの有無」「周囲への飛散の有無」などを確認していきます。
完了点検をしている中で、少しでも気になることがあれば施工業者に質問しましょう。
塗装やさんでは経験豊富なスタッフが細部まで点検し、もし問題があれば即時に対応します。
点検にて問題がなければ、足場を撤去します。
足場組立と同様に、足場を撤去する際にも騒音が発生する可能性があるため、作業する時間帯を事前に確認しておきましょう。
足場の撤去が完了すると、美しい外観に生まれ変わった家の姿が見られます。
塗装業者の片づけが終われば施工完了です。
保証書が発行されたら、内容をしっかりと確認しておきましょう。
工程に沿って作業を進めることで、安全かつ確実に塗装工事を実施できます。
外壁塗装にかかる日数は7〜10日が目安とされています。
外壁に加えて屋根塗装も行う場合、目安の日数は10〜14日です。
これらの日数はあくまで目安のため「家の大きさ」や「外壁材の劣化具合」によって、施工期間は前後することを理解しておきましょう。
なお悪天候により塗装ができない日が発生すると、施工期間が延びる場合もあります。
外壁塗装中も家で過ごせますが、生活環境の変化により不便が生じる場面もあるため注意が必要です。
以下の3つが「外壁塗装中の生活で注意すべきポイント」です。
・窓の開閉ができなくなる可能性がある
・洗濯物が外に干せなくなるかもしれない
・設備が使用不可になるかもしれない
それぞれ解説していきます。
外壁塗装の期間中は、窓の開閉ができなくなる可能性があります。
塗料の臭気が室内に入らないよう窓を養生しているからです。
どうしても室内を換気したい場合は、施工業者に換気扇を使用してもよいか確認しましょう。
工程によっては窓を開けられる日もあるので、「窓を開けられる日」と「窓を開けられない日」を事前に把握しておくことも大切です。
外壁塗装中に洗濯物を外に干すと、塗料が付着したり高圧洗浄の水で濡れたりする可能性があります。
そのため、外干しをできない日が発生するかもしれません。
ご自宅に乾燥機があれば問題はありませんが、ない場合は室内干しをするかコインランドリーを利用しましょう。
外壁塗装の期間中は養生や塗装により、家の設備が一時的に使えなくなるかもしれません。
エアコン、給湯器、換気扇などが使用可能か確認しておきましょう。
使用できない場合でも、設備が使えるように養生シートの位置をずらしてもらえることもあるので確認してみましょう。
本記事では、外壁塗装の工程と施工にかかる期間、塗装期間中の生活で注意するポイントなどを解説しました。
外壁塗装の工程を理解できれば、施工時にストレスを溜めることなくスムーズに対応できます。
工程を理解しておくことで、手抜き工事を行うような悪徳業者を見抜きやすくなります。
本記事を参考にして、信頼できる業者に外壁塗装の施工を依頼しましょう。
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