ALC外壁とは?メリットやデメリット、メンテナンス方法を紹介
ALC外壁とは特殊な製造方法で作られた、軽量で耐久性に優れたコンクリートパネルです。
公共建築物にも使用されている外装材で、耐火性や耐候性にも優れています。
本記事ではALC外壁の特徴やメンテナンス方法を紹介しています。
ALC外壁について詳しく知りたい方はぜひ最後までお読みください。
公共建築物にも使用されている外装材で、耐火性や耐候性にも優れています。
本記事ではALC外壁の特徴やメンテナンス方法を紹介しています。
ALC外壁について詳しく知りたい方はぜひ最後までお読みください。
ALC外壁の特徴
ALCとは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略です。
日本語では軽量気泡コンクリートと呼ばれています。
高温高圧の蒸気で硬化させた、気泡が含まれている軽量なコンクリート素材です。
重量としては通常のコンクリートの4分の1と言われています。
1920年にスウェーデンで技術が開発され、日本には1962年に導入された歴史のある技術です。
軽量で断熱性に優れていて、耐火性が高く火災の延焼を防ぐ効果があります。
住宅の外壁だけでなく、マンションや商業施設の外壁にも使用されています。
日本語では軽量気泡コンクリートと呼ばれています。
高温高圧の蒸気で硬化させた、気泡が含まれている軽量なコンクリート素材です。
重量としては通常のコンクリートの4分の1と言われています。
1920年にスウェーデンで技術が開発され、日本には1962年に導入された歴史のある技術です。
軽量で断熱性に優れていて、耐火性が高く火災の延焼を防ぐ効果があります。
住宅の外壁だけでなく、マンションや商業施設の外壁にも使用されています。
ALC外壁を使うメリット
ALCを外壁として使用するメリットを解説します。
・耐久性が高い
・耐火性に優れている
・軽量である
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
・耐久性が高い
・耐火性に優れている
・軽量である
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
耐久性が高い
ALCは耐久性に優れています。
それはALCを構成する素材が無機物だからです。
木繊維やパルプ材といった有機物は劣化の要因になりますが、これらが含まれていないため耐久性が高くなっています。
また、軽量なので地震による被害を受けにくいです。
適切なメンテナンスをすれば50〜60年は持つといわれているので、長期間にわたって自宅の外壁を守ってくれます。
それはALCを構成する素材が無機物だからです。
木繊維やパルプ材といった有機物は劣化の要因になりますが、これらが含まれていないため耐久性が高くなっています。
また、軽量なので地震による被害を受けにくいです。
適切なメンテナンスをすれば50〜60年は持つといわれているので、長期間にわたって自宅の外壁を守ってくれます。
耐火性に優れている
ALC外壁は耐火性に優れています。
原料に使用されているシリカや石灰などの無機材料が燃えにくい性質があるからです。
また、製造時には高温で焼くので、熱に非常に強くなっています。
また、ALCの内部にある無数の気泡が断熱層の役割を持っていることも延焼を防いでくれる要因になっています。
万が一、火事が起こっても近隣の住宅へ燃え広がりにくいため安心です。
原料に使用されているシリカや石灰などの無機材料が燃えにくい性質があるからです。
また、製造時には高温で焼くので、熱に非常に強くなっています。
また、ALCの内部にある無数の気泡が断熱層の役割を持っていることも延焼を防いでくれる要因になっています。
万が一、火事が起こっても近隣の住宅へ燃え広がりにくいため安心です。
軽量である
ALCは軽量です。
コンクリートではありますが、気泡構造なので目が詰まっていません。
壁内の空気層があることで軽量化に成功しており、一般的なコンクリートと比較して重量は4分の1と言われています。
外装材が軽量だと、建物全体が軽くなり負担がかかりにくいです。
また、軽量であればあるほど建物の耐震性が高くなるという好影響もあります。
業者も施工がしやすくなるので、重量のある外装材を使用するよりも施工期間が短くて済みます。
コンクリートではありますが、気泡構造なので目が詰まっていません。
壁内の空気層があることで軽量化に成功しており、一般的なコンクリートと比較して重量は4分の1と言われています。
外装材が軽量だと、建物全体が軽くなり負担がかかりにくいです。
また、軽量であればあるほど建物の耐震性が高くなるという好影響もあります。
業者も施工がしやすくなるので、重量のある外装材を使用するよりも施工期間が短くて済みます。
ALC外壁を使うデメリット
ALC外壁にはメリットだけではなく、デメリットもあります。
・つなぎ目が多い
・雨漏りリスクが少し高い
・高価である
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
・つなぎ目が多い
・雨漏りリスクが少し高い
・高価である
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
つなぎ目が多い
ALC外壁は一枚あたりが通常のサイディングより小さいため、つなぎ目が多くなってしまいます。
つなぎ目にはコーキングを打ちますが、このコーキングが切れてしまうと雨水が浸入してしまいます。
つなぎ目が多いと、雨漏りリスクが高くなるのです。
コーキングの長さが長いほど、メンテナンスの回数が多くなってしまいます。
さらに劣化した時の見た目も悪くなってしまうのもデメリットです。
つなぎ目にはコーキングを打ちますが、このコーキングが切れてしまうと雨水が浸入してしまいます。
つなぎ目が多いと、雨漏りリスクが高くなるのです。
コーキングの長さが長いほど、メンテナンスの回数が多くなってしまいます。
さらに劣化した時の見た目も悪くなってしまうのもデメリットです。
雨漏りリスクが少し高い
ALC外壁は水を吸いやすいという性質を持っています。
雨が降って水がかかるとALC外壁の内部に水が浸透してしまい、内部から劣化させる要因になってしまいます。
劣化を防ぐためには、防水性を高める仕上げが必要です。
防水について正しい施工ができていれば、雨漏りリスクは回避できるので、安心してください。
ただし、定期的なメンテナンスは必要になることは覚えておきましょう。
雨が降って水がかかるとALC外壁の内部に水が浸透してしまい、内部から劣化させる要因になってしまいます。
劣化を防ぐためには、防水性を高める仕上げが必要です。
防水について正しい施工ができていれば、雨漏りリスクは回避できるので、安心してください。
ただし、定期的なメンテナンスは必要になることは覚えておきましょう。
高価である
ALC外壁は一般的なサイディングに比べると初期コストが高くなってしまいます。
窯業系や金属系のサイディング、モルタルよりも高価です。
ただし、耐用年数が長いのでコストパフォーマンスは高くなる場合もあります。
耐用年数とコストを比較して、ALC外壁を使うかどうかを検討しましょう。
窯業系や金属系のサイディング、モルタルよりも高価です。
ただし、耐用年数が長いのでコストパフォーマンスは高くなる場合もあります。
耐用年数とコストを比較して、ALC外壁を使うかどうかを検討しましょう。
ALC外壁のメンテナンス方法
ALC外壁は定期的なメンテナンスが必要です。
普段から目視で点検を行い、劣化がないか確認しておきましょう。
劣化していた場合のメンテナンス方法を紹介します。
・高圧洗浄
・塗り替え
・コーキングの補修
定期的にこれらのメンテナンスを行い、ALC外壁を長持ちさせましょう。
普段から目視で点検を行い、劣化がないか確認しておきましょう。
劣化していた場合のメンテナンス方法を紹介します。
・高圧洗浄
・塗り替え
・コーキングの補修
定期的にこれらのメンテナンスを行い、ALC外壁を長持ちさせましょう。
高圧洗浄
ALC外壁の表面には経年によってカビやコケが生えたり、汚れが付着したりします。
特に川や山が周囲にある住宅や、梅雨時期や北面などの日が当たりにくい箇所はカビやコケが生えやすいです。
カビやコケが生えたり汚れが目立ちだしたりしたら、高圧洗浄で落としましょう。
高圧洗浄は水に強い圧力をかけて、外壁を洗い流して汚れを落とす方法です。
外壁塗装をする際などに、汚れを洗い流すために使われています。
外壁塗装以外でも、汚れが目立ってきたら業者に依頼して高圧洗浄をしてもらいましょう。
特に川や山が周囲にある住宅や、梅雨時期や北面などの日が当たりにくい箇所はカビやコケが生えやすいです。
カビやコケが生えたり汚れが目立ちだしたりしたら、高圧洗浄で落としましょう。
高圧洗浄は水に強い圧力をかけて、外壁を洗い流して汚れを落とす方法です。
外壁塗装をする際などに、汚れを洗い流すために使われています。
外壁塗装以外でも、汚れが目立ってきたら業者に依頼して高圧洗浄をしてもらいましょう。
塗り替え
年数が経過してきたら、外壁塗装をしてもらいましょう。
塗装することで、ALC外壁の吸水性を下げてさらにALC外壁の耐久性を高められます。
塗り替えの際に用いる塗料の種類によって、耐用年数が異なります。
たとえば外壁の場合、シリコン塗料を使用すれば7~15年、フッ素塗料を使用すれば12~20年間塗り替えしなくても大丈夫です。
次回の塗装までの期間を空けたい方は、耐用年数の長い塗料を使いましょう。
塗装することで、ALC外壁の吸水性を下げてさらにALC外壁の耐久性を高められます。
塗り替えの際に用いる塗料の種類によって、耐用年数が異なります。
たとえば外壁の場合、シリコン塗料を使用すれば7~15年、フッ素塗料を使用すれば12~20年間塗り替えしなくても大丈夫です。
次回の塗装までの期間を空けたい方は、耐用年数の長い塗料を使いましょう。
コーキング補修
ALC外壁と外壁のつなぎ目の部分にはコーキングと言われるゴム状のシリコンが打ってあります。
このコーキングの素材はゴムです。
経年によって劣化して切れてしまう可能性があります。
切れてしまうと、その隙間から雨水が入り込み雨漏りが発生するリスクが生じます。
雨漏りを避けるためにも、定期的な外壁の点検を行い、業者に補修してもらいましょう。
このコーキングの素材はゴムです。
経年によって劣化して切れてしまう可能性があります。
切れてしまうと、その隙間から雨水が入り込み雨漏りが発生するリスクが生じます。
雨漏りを避けるためにも、定期的な外壁の点検を行い、業者に補修してもらいましょう。
ALC外壁を販売しているメーカー
ALC外壁を販売している主なメーカーを紹介します。
それぞれのメーカーごとに異なる特徴があり、展開している製品も違います。
・旭化成建材株式会社
・クリオン株式会社
・住友金属鉱山シポレックス株式会社
これらのメーカーを参考にご自身にあった、ALCを見つけてみてください。
それぞれのメーカーごとに異なる特徴があり、展開している製品も違います。
・旭化成建材株式会社
・クリオン株式会社
・住友金属鉱山シポレックス株式会社
これらのメーカーを参考にご自身にあった、ALCを見つけてみてください。
旭化成建材株式会社
旭化成建材は旭化成株式会社のグループ会社です。
ALC外壁の他にも住宅や店舗に使われる断熱材を製造、販売しています。
住宅だけでなく大規模建築物にも使われており、安心できる実績があります。
へーベルパワーボードという、日本の木造住宅のために開発されたALCパネルが有力商品です。
ALC外壁の他にも住宅や店舗に使われる断熱材を製造、販売しています。
住宅だけでなく大規模建築物にも使われており、安心できる実績があります。
へーベルパワーボードという、日本の木造住宅のために開発されたALCパネルが有力商品です。
クリオン株式会社
クリオン株式会社は太平洋セメントグループのALCを製造しているメーカーです。
セメント会社なので、素材の強みを活かした高品質なALCを製造しています。
独自の技術を活かした、豊富な製品ラインナップを持っています。
クリオンライトなどの薄型で軽量なALCパネルが主力商品です。
セメント会社なので、素材の強みを活かした高品質なALCを製造しています。
独自の技術を活かした、豊富な製品ラインナップを持っています。
クリオンライトなどの薄型で軽量なALCパネルが主力商品です。
住友金属鉱山シポレックス株式会社
住友鉱山シポレックスは住友金属グループのALC製造メーカーです。
長年の実績と高い品質が特徴です。
一般住宅だけでなく、公共施設や商業施設などにも多く採用されています。
外壁サイディングメーカーのケイミューと共同開発したALC外壁も展開しており、住宅用のALCにも強みを持っています。
長年の実績と高い品質が特徴です。
一般住宅だけでなく、公共施設や商業施設などにも多く採用されています。
外壁サイディングメーカーのケイミューと共同開発したALC外壁も展開しており、住宅用のALCにも強みを持っています。
ALC外壁のメンテナンスは業者に依頼しよう
ALC外壁は軽量で耐久性の高い優れた外装材です。
耐火性や耐震性が高いので、安心して住宅に施工できる外壁でもあります。
ALC外壁の使用を検討されている方は業者に相談しましょう。
また、定期的なメンテナンスをすることでALC外壁は長期間使えるようになります。
外壁にALCを使用している方は、業者に相談して定期的なメンテナンスをしてもらいましょう。
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耐火性や耐震性が高いので、安心して住宅に施工できる外壁でもあります。
ALC外壁の使用を検討されている方は業者に相談しましょう。
また、定期的なメンテナンスをすることでALC外壁は長期間使えるようになります。
外壁にALCを使用している方は、業者に相談して定期的なメンテナンスをしてもらいましょう。
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