外壁のひび割れの原因とは?種類や危険な症状の見分け方も解説

自宅の外壁にひび割れがあると、外観が悪くなるだけでなく「メンテナンスが必要なのか」「なにか大きな問題が起きる可能性はないのか」など、心配になってしまう方もいるでしょう。
そこで本記事では、住宅の外壁にひび割れが起きる原因や種類について解説します。
放置してはいけない危険なひび割れの見分け方もあわせて説明しているので、ぜひ最後までお読みください。
外壁にひび割れが起きる原因

・外壁の経年劣化
・外壁の施工不良
・車や電車など乗り物の振動
・地震の影響
・地盤や住宅の構造
・地盤や住宅の構造
・コンクリートの乾燥
順に詳しくみていきましょう。
外壁の経年劣化
住宅の外壁には耐用年数が存在しており、経年劣化や外壁の手入れ不足といった要因によって、時間とともにひび割れが発生する場合があります。
外壁に生じるひび割れの多くは経年劣化が原因となっており、ある程度は避けられないものと考えてください。
新築時やメンテナンスから数年後に発生したケースでは、経年劣化の可能性が高いといえます。
外壁に生じるひび割れの多くは経年劣化が原因となっており、ある程度は避けられないものと考えてください。
新築時やメンテナンスから数年後に発生したケースでは、経年劣化の可能性が高いといえます。
外壁の施工不良
施工不良がひび割れの原因になる可能性もあります。
塗装時の乾燥不足や相性の悪い塗料を組み合わせたケースなどが、外壁塗装によく起きる施工不良です。
施工不良があると、耐用年数などに関わらずひび割れが発生する原因になってしまいます。
塗装後、数か月から1年以内のように短期間でひび割れが出てきた場合は施工不良の可能性が疑われます。
塗装時の乾燥不足や相性の悪い塗料を組み合わせたケースなどが、外壁塗装によく起きる施工不良です。
施工不良があると、耐用年数などに関わらずひび割れが発生する原因になってしまいます。
塗装後、数か月から1年以内のように短期間でひび割れが出てきた場合は施工不良の可能性が疑われます。
車や電車など乗り物の振動
電車が通る線路沿いや大型トラックが行き来する幹線道路に面した住宅などでは、乗り物による振動の影響を頻繁に受けるため、外壁にひび割れが生じてしまう場合があります。
道路工事などの振動でも同様の影響があるため注意しましょう。
定期的に外壁のメンテナンスを実施しておけば、深刻なひび割れは防げます。
道路工事などの振動でも同様の影響があるため注意しましょう。
定期的に外壁のメンテナンスを実施しておけば、深刻なひび割れは防げます。
地震の影響
地震による揺れも外壁にひび割れを発生させる原因になる場合があります。
地震が原因のケースでは、塗装だけでなく外壁材や住宅の構造部分にもひび割れが起こっている可能性があるため注意が必要です。
放置していると住宅に深刻な問題を引き起こす恐れもあるため、早めに対処するのが望ましいです。
地震が原因のケースでは、塗装だけでなく外壁材や住宅の構造部分にもひび割れが起こっている可能性があるため注意が必要です。
放置していると住宅に深刻な問題を引き起こす恐れもあるため、早めに対処するのが望ましいです。
地盤や住宅の構造
住宅の構造的なトラブルや建っている場所の地盤が関係してひび割れが起きている場合があります。
建物に設計上の問題があったり、地盤の弱い場所に建っていて住宅自体が傾いてしまったりといったケースが考えられます。
いずれも表面の塗装だけでなく、外壁材などにもひび割れが発生している可能性が高いため、早めに専門業者に見てもらうようにしましょう。
建物に設計上の問題があったり、地盤の弱い場所に建っていて住宅自体が傾いてしまったりといったケースが考えられます。
いずれも表面の塗装だけでなく、外壁材などにもひび割れが発生している可能性が高いため、早めに専門業者に見てもらうようにしましょう。
コンクリートの乾燥
コンクリートは乾燥すると収縮が起きて、ひび割れが生じる場合があります。
乾燥が原因のひび割れは、コンクリートがもっている特性が原因のため、完全に防止するのは難しいです。
外壁の乾燥状態は、寒暖差が大きかったり晴れた日が続いていたりなど、気象条件によっても影響を受けます。
乾燥が原因のひび割れは、コンクリートがもっている特性が原因のため、完全に防止するのは難しいです。
外壁の乾燥状態は、寒暖差が大きかったり晴れた日が続いていたりなど、気象条件によっても影響を受けます。
外壁のひび割れは自分で補修せず業者に依頼する

セメントチョークを塗り込んでいく方法、スプレーやシーリング剤を使用する方法などがあります。
しかし外壁のひび割れは、一見すると軽い傷みに見えても、裏には大きな劣化や危険な症状が隠れていることがあります。
ひび割れの発生には、複数の原因が関係している可能性があり、自分だけで補修するのは危険です。
一般の方では見極めが難しいケースがあるため、外壁のひび割れを見つけた場合は専門業者に相談して対処してもらうのが望ましいです。
外壁のひび割れの種類

・ヘアークラック
・構造クラック
・乾燥クラック
・縁切れクラック
・開口クラック
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
ヘアークラック
幅0.3mm未満で髪の毛のような細いひび割れをヘアークラックといいます。
多くのヘアークラックは、風雨や紫外線の影響などの経年劣化が原因です。
浅いひび割れのため早急に補修が必要なわけではないものの、塗装の効果が切れてきた可能性が高いため、見かけた場合は塗り直しを検討したほうが良いでしょう。
多くのヘアークラックは、風雨や紫外線の影響などの経年劣化が原因です。
浅いひび割れのため早急に補修が必要なわけではないものの、塗装の効果が切れてきた可能性が高いため、見かけた場合は塗り直しを検討したほうが良いでしょう。
造クラック
幅0.3mm以上のひび割れは、ヘアークラックではなく構造クラックの可能性が高いです。
構造クラックとは、外壁内部にまでおよんでいて建物の構造にも影響を与える恐れのあるひび割れのことです。
経年による基礎の劣化や地盤の不動沈下、住宅の構造的な欠陥などが原因で発生します。
放っておくと建物に深刻な被害をもたらすため注意が必要です。
構造クラックとは、外壁内部にまでおよんでいて建物の構造にも影響を与える恐れのあるひび割れのことです。
経年による基礎の劣化や地盤の不動沈下、住宅の構造的な欠陥などが原因で発生します。
放っておくと建物に深刻な被害をもたらすため注意が必要です。
乾燥クラック
外壁塗装に含まれる水分が蒸発して乾燥し、収縮を繰り返して発生するひび割れのことを乾燥クラックといいます。
幅が狭く、近くで見て確認できるくらいの細かいクラックが多いのが特徴です。
モルタルなど外壁材の種類によっては比較的発生しやすいものがあります。
幅が狭く、近くで見て確認できるくらいの細かいクラックが多いのが特徴です。
モルタルなど外壁材の種類によっては比較的発生しやすいものがあります。
縁切れクラック
外壁塗装の新しい部分と古い部分の継ぎ目に発生するひび割れが縁切れクラックです。
塗装工事で一旦中断してから作業を再開した際などに、すでに塗られていた部分と新しく塗る部分とで塗料の乾燥に差が生じてしまうと縁切れクラックの発生につながります。
モルタルなど特定の外壁材で多く見られるひび割れですが、施工業者が注意して作業すればある程度は予防可能です。
塗装工事で一旦中断してから作業を再開した際などに、すでに塗られていた部分と新しく塗る部分とで塗料の乾燥に差が生じてしまうと縁切れクラックの発生につながります。
モルタルなど特定の外壁材で多く見られるひび割れですが、施工業者が注意して作業すればある程度は予防可能です。
開口クラック
開口クラックとは窓や扉付近など、建物の開口部に発生するひび割れのことで、斜め方向に向かって入る亀裂が特徴です。
開口部は上下左右から力を受けやすく、建物の揺れや歪みなどの影響を受けてひび割れが発生しやすくなっています。
通常、開口部は出っ張っていて雨水の通り道になっています。
そのため開口クラックを放置していると、雨漏りや外壁内部へ水が浸入する恐れがあり、注意が必要です。
開口部は上下左右から力を受けやすく、建物の揺れや歪みなどの影響を受けてひび割れが発生しやすくなっています。
通常、開口部は出っ張っていて雨水の通り道になっています。
そのため開口クラックを放置していると、雨漏りや外壁内部へ水が浸入する恐れがあり、注意が必要です。
【放置はNG】危険な外壁のひび割れの特徴

放置してはいけない危険なひび割れの特徴は次の通りです。
・幅0.3mm以上のひび割れ
・外壁材まで進行しているひび割れ
・窓枠や扉付近のひび割れ
詳しくみていきましょう。
幅0.3mm以上のひび割れ
外壁に幅0.3mm以上のひび割れがある場合には、補修を検討すべきです。
特に幅3mmを超えるクラックはかなりひび割れが進行しており、雨水が内部に入り込んでいる可能性も高いため早急な対処が必要です。
逆に0.3mm未満のひび割れはヘアークラックと呼ばれており、大きな問題になりにくいので、とりあえず経過観察しても良い場合が多いと思われます。
しかしたとえ細いひび割れであっても大きな問題に発展することもゼロではありません。
徐々にクラックが大きくなっていないかどうか、今後も定期的にチェックしてください。
特に幅3mmを超えるクラックはかなりひび割れが進行しており、雨水が内部に入り込んでいる可能性も高いため早急な対処が必要です。
逆に0.3mm未満のひび割れはヘアークラックと呼ばれており、大きな問題になりにくいので、とりあえず経過観察しても良い場合が多いと思われます。
しかしたとえ細いひび割れであっても大きな問題に発展することもゼロではありません。
徐々にクラックが大きくなっていないかどうか、今後も定期的にチェックしてください。
外壁材まで進行しているひび割れ
表面の塗装だけでなく、外壁材まで進行しているひび割れも早期の補修が必要です。
外壁材に達しているひび割れの場合、クラック部分の修繕だけでなく外壁の張り替えや内部補修など大規模な工事をしなければならないケースも存在します。
特に、地震や建物の構造が原因のひび割れは外壁材まで到達している可能性があるため注意してください。
外壁材に達しているひび割れの場合、クラック部分の修繕だけでなく外壁の張り替えや内部補修など大規模な工事をしなければならないケースも存在します。
特に、地震や建物の構造が原因のひび割れは外壁材まで到達している可能性があるため注意してください。
窓枠や扉付近のひび割れ
窓枠や扉部分などの開口クラックと呼ばれるひび割れは、開口部が出っ張りになっていて雨水の通り道になるため、雨漏りなどを引き起こす原因になります。
住宅の外壁にできるひび割れのなかでも早急な補修が必要な部類に入るため、発見した場合は専門業者に相談してください。
住宅の外壁にできるひび割れのなかでも早急な補修が必要な部類に入るため、発見した場合は専門業者に相談してください。
外壁のひび割れを放置するリスク

ひび割れの隙間からは雨水が侵入して雨漏りが起きる原因になります。
湿気の影響で外壁内部にカビやシロアリなどが発生する可能性もあるため要注意です。
また進入した雨水や湿気は建物自体にも腐食を引き起こし、住宅の耐久性を低下させてしまいます。
結果として建物が脆くなったり倒壊の恐れが出てきたりして、住み続けるのが難しくなるケースもあるのです。
外壁にひび割れを見つけたら早めに専門業者に相談しましょう

ひび割れといっても、経過観察で済ませて良いものから早めの補修が必要なものまで様々なパターンがあります。
特に幅の広かったり窓・扉など開口部にできたりしたクラックは、放っておくと深刻な問題を起こす恐れがあるため注意しましょう。
一見大丈夫そうなひび割れでも実は大きな問題が隠れている可能性もあり、自分だけで判断してしまうのは危険です。
自宅の外壁にひび割れを見つけた場合は、できる限り早めに専門業者に相談してみてください。