外壁塗装を成功させるには下塗りが不可欠!役割や種類を解説

費用を抑えたい方や業者のなかには、下塗りを省こうと考える方もいます。
しかし外壁塗装において、下塗りは重要な役割をもつ工程なので省くことはできません。
本記事では、外壁塗装における下塗りの重要性や役割について解説します。
外壁塗装を検討している方の参考になる内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
外壁塗装で下塗りが重要な理由

しかし下塗りは外壁塗装に欠かせない工程です。
下塗りは、塗料の機能面や美観を維持するために重要です。
下塗りの有無によって、外壁塗装全体の仕上がりも変わってきます。
後々不具合が生じて塗り直しが必要になれば、かえって高額な費用がかかる可能性もあります。
外壁塗装における下塗りの役割

・外壁と上塗り塗料を密着させる
・外壁塗料の効果を高める
・塗料が染み込むのを防ぐ
・下地の色を隠して美しく仕上げる
それぞれのポイントを解説します。
外壁と上塗り塗料を密着させる
上塗り塗料と呼ばれる塗料には、接着力がほとんどありません。
そのため、上塗り塗料をそのまま外壁に塗ってもすぐ剥がれてしまいます。
下塗り塗料は、外壁と上塗り塗料を密着させる役割があります。
下塗りを行うと塗りムラも防げるため、最終的な仕上がりもよくなるというメリットがあります。
そのため、上塗り塗料をそのまま外壁に塗ってもすぐ剥がれてしまいます。
下塗り塗料は、外壁と上塗り塗料を密着させる役割があります。
下塗りを行うと塗りムラも防げるため、最終的な仕上がりもよくなるというメリットがあります。
外壁塗装の効果を高める
下塗り塗料には、防カビ性・防藻性・防サビ性・遮熱性など、さまざまな機能をもつ製品があります。
一般的に、外壁に機能性をもたせるのは上塗り塗料です。
ただし機能をもつ塗料を選べば、下塗りがその役割を果たすケースもあります。
下塗りは紫外線を反射して外壁を保護するのも役割の一つです。
外壁が受けるダメージを緩和し、耐久性を高める効果も期待できます。
一般的に、外壁に機能性をもたせるのは上塗り塗料です。
ただし機能をもつ塗料を選べば、下塗りがその役割を果たすケースもあります。
下塗りは紫外線を反射して外壁を保護するのも役割の一つです。
外壁が受けるダメージを緩和し、耐久性を高める効果も期待できます。
塗料が染み込むのを防ぐ
外壁には時間の経過によってヒビ割れ・欠けなどが生じます。
表面が荒れていると、そこから塗料が染み込んでしまい、塗料の機能性が十分発揮できません。
塗りムラも発生しやすくなります。
下塗りを行って表面を整えると、塗料の染み込みや塗りムラを防げます。
表面が荒れていると、そこから塗料が染み込んでしまい、塗料の機能性が十分発揮できません。
塗りムラも発生しやすくなります。
下塗りを行って表面を整えると、塗料の染み込みや塗りムラを防げます。
下地の色を隠して美しく仕上げる
外壁の色を変える場合、既存の色が透けてしまうと理想通りの色になりません。
特に、濃い色から淡い色へと塗り替える場合に起こりやすいケースといえます。
下塗り塗料で既存の外壁の色を覆い隠すと、その後に塗る上塗り塗料の色が綺麗に出て、より美しく仕上げられます。
特に、濃い色から淡い色へと塗り替える場合に起こりやすいケースといえます。
下塗り塗料で既存の外壁の色を覆い隠すと、その後に塗る上塗り塗料の色が綺麗に出て、より美しく仕上げられます。
外壁塗装の下塗り塗料の選び方

専門的な知識が必要になるため、プロに任せると安心です。
選ぶ際のポイントは次のような点です。
・外壁の状態に合わせる
・外壁の素材に合わせる
・上塗り塗料との相性を考える
詳しく解説します。
外壁の状態に合わせる
劣化により外壁に生じているヒビ割れ・塗膜の剥がれ・チョーキング(触ると手に粉のようなものが付く状態)などの状態を考慮して必要な下塗り塗料を選びます。
外壁の状態によっては、重ね塗りを行うケースもあります。
外壁の状態によっては、重ね塗りを行うケースもあります。
外壁の素材に合わせる
外壁の素材と相性が悪い下塗り塗料を選んでしまうと、密着力が下がり、上塗り塗料が剥がれやすくなってしまいます。
既存の外壁に塗装されている塗料によっては、相性の悪い下塗り塗料が存在します。
不具合が生じる可能性があるため、事前の調査が必要です。
既存の外壁に塗装されている塗料によっては、相性の悪い下塗り塗料が存在します。
不具合が生じる可能性があるため、事前の調査が必要です。
上塗り塗料との相性を考える
上塗り塗料には水性・弱溶剤型・溶剤型と、さまざまなタイプがあります。
使用する塗料によって、適合する下塗り塗料を選ぶ必要があります。
上塗り塗料を淡い色にするなら下塗り塗料も淡い色を選ぶなど、さまざまな視点からの配慮が必要です。
使用する塗料によって、適合する下塗り塗料を選ぶ必要があります。
上塗り塗料を淡い色にするなら下塗り塗料も淡い色を選ぶなど、さまざまな視点からの配慮が必要です。
外壁塗装における下塗り塗料の種類

・シーラー
・バインダー
・プライマー
・フィラー
・サーフェイサー
それぞれの性質や特徴を解説します。
シーラー
シーラーは、塗料の粘着力を上げる効果をもつ下塗り塗料です。
傷んだ外壁に塗料が吸い込まれるのを防ぐ効果もあるため、劣化が進んでいる場合はシーラーを重ね塗りすると、上塗り塗料を綺麗に密着させられます。
シーラーには水性タイプと油性タイプがあり、外壁の状態に合わせて選ばれます。
なおシーラーはコンクリート・モルタル・石膏ボードなどの限られた外壁にしか使用できません。
それ以外の外壁には「浸透性シーラー」と呼ばれる下塗り塗料を選びます。
通常のシーラーでは吸い込まれてしまうような外壁に向いた塗料です。
壁の内部まで届き、外壁自体の強度を高める効果も期待できます。
傷んだ外壁に塗料が吸い込まれるのを防ぐ効果もあるため、劣化が進んでいる場合はシーラーを重ね塗りすると、上塗り塗料を綺麗に密着させられます。
シーラーには水性タイプと油性タイプがあり、外壁の状態に合わせて選ばれます。
なおシーラーはコンクリート・モルタル・石膏ボードなどの限られた外壁にしか使用できません。
それ以外の外壁には「浸透性シーラー」と呼ばれる下塗り塗料を選びます。
通常のシーラーでは吸い込まれてしまうような外壁に向いた塗料です。
壁の内部まで届き、外壁自体の強度を高める効果も期待できます。
バインダー
バインダーは、劣化の少ない外壁に使用されるタイプの下塗り塗料です。
新築工事で使用されるケースが多くみられます。
塗料を吸い込みにくい外壁の場合も、シーラーよりバインダーを選ぶケースが多くみられます。
新築工事で使用されるケースが多くみられます。
塗料を吸い込みにくい外壁の場合も、シーラーよりバインダーを選ぶケースが多くみられます。
プライマー
プライマーは、シーラーと同様に塗料の粘着力を高め、塗料の吸い込みを防ぎます。
メーカーによっては、シーラーとプライマーを同じ意味で使っている場合もあります。
プライマーはサビ止め効果をもつものがあるため、鉄・ステンレス・アルミなどの金属下地に使用するのが一般的です。
ただし一般的に防サビ効果はないため、塗装前にしっかりとサビを落とす必要があります。
プライマーのなかには防サビ効果をもつものがあるため、確認するのがおすすめです。
メーカーによっては、シーラーとプライマーを同じ意味で使っている場合もあります。
プライマーはサビ止め効果をもつものがあるため、鉄・ステンレス・アルミなどの金属下地に使用するのが一般的です。
ただし一般的に防サビ効果はないため、塗装前にしっかりとサビを落とす必要があります。
プライマーのなかには防サビ効果をもつものがあるため、確認するのがおすすめです。
フィラー
フィラーは、凹凸模様の外壁に使用されるケースが多いタイプの下塗り塗料です。
凹凸を平らにならしたり、外壁に発生したヒビ割れを覆ったりする役割があります。
ヒビ割れが起きやすいモルタル壁では、補強効果をもつフィラーが下地塗料に選ばれるケースが多いです。
シーラーやプライマーより、厚く塗る必要があります。
粘り気のある材質を活かし、外壁の表面に模様や柄をつけるために厚く塗るケースもあります。
凹凸を平らにならしたり、外壁に発生したヒビ割れを覆ったりする役割があります。
ヒビ割れが起きやすいモルタル壁では、補強効果をもつフィラーが下地塗料に選ばれるケースが多いです。
シーラーやプライマーより、厚く塗る必要があります。
粘り気のある材質を活かし、外壁の表面に模様や柄をつけるために厚く塗るケースもあります。
サーフェイサー
サーフェイサーには、シーラーを塗った後の下地の調整や、密着力の向上といった効果があります。
外壁の劣化が進んでいる場合、シーラーと一緒に下塗り塗料として使用されるケースがあります。
外壁の劣化が進んでいる場合、シーラーと一緒に下塗り塗料として使用されるケースがあります。
外壁塗装で下塗りを行う際の成功ポイント

・見積書の内容を確認する
・工程表の項目と日数を確認する
・中塗り塗料と上塗り塗料の色を変える
上記を意識することで手抜き工事業者への依頼を防ぎ、適正な価格での施工依頼につながります。
それぞれ詳しく解説します。
見積書の内容を確認する
工程が書かれている見積書なら、工事内容のなかに下塗りの項目が含まれているか確認しましょう。
数量も「一式」とまとめられて書かれている場合があります。
信頼できる業者は、見積書の内容を細かく記載します。
工程ごとの塗装方法、塗料の種類、工事費などが詳しく記載されていると安心です。
大まかな工程しか記載されていない見積書の場合は、業者に内容を詳しく確認しましょう。
塗料名や施工範囲が具体的に記載されているか確認し、記載がない場合は問い合わせておくと確実です。
数量も「一式」とまとめられて書かれている場合があります。
信頼できる業者は、見積書の内容を細かく記載します。
工程ごとの塗装方法、塗料の種類、工事費などが詳しく記載されていると安心です。
大まかな工程しか記載されていない見積書の場合は、業者に内容を詳しく確認しましょう。
塗料名や施工範囲が具体的に記載されているか確認し、記載がない場合は問い合わせておくと確実です。
工程表の項目と日数を確認する
外壁塗装において、下塗り・中塗り・上塗りは最短で1日1工程しかできません。
工程表を確認すれば、手抜き工事をしているかどうかある程度は予測できます。
施工範囲や天候によって左右しますが、下塗りから上塗りまで1~2週間ほどかかるのが一般的です。
極端に工期が短い場合は、途中の工程を省いている可能性があります。
下塗りに入る前の作業にも要注意です。
外壁は長年の汚れやカビが蓄積しているため、汚れを落とさずに塗装をすると、塗料の耐用年数が落ちる可能性があります。
通常の水洗いでは落としきれない汚れもあるため、高圧洗浄が一般的です。
工程表に高圧洗浄が予定されているか確認しましょう。
高圧洗浄後は1~3日の乾燥期間も必要です。
加えて、金属部分にはサビを落とす「ケレン作業」も必要です。
しっかりとサビを落としておくと、塗装の耐久性を高められます。
サイディング外壁はコーキングが劣化している可能性があります。
コーキングが劣化して隙間が生じると雨水が入り込みやすくなり、外壁の劣化につながる可能性もあるため事前に確認してもらいましょう。
工程表を確認すれば、手抜き工事をしているかどうかある程度は予測できます。
施工範囲や天候によって左右しますが、下塗りから上塗りまで1~2週間ほどかかるのが一般的です。
極端に工期が短い場合は、途中の工程を省いている可能性があります。
下塗りに入る前の作業にも要注意です。
外壁は長年の汚れやカビが蓄積しているため、汚れを落とさずに塗装をすると、塗料の耐用年数が落ちる可能性があります。
通常の水洗いでは落としきれない汚れもあるため、高圧洗浄が一般的です。
工程表に高圧洗浄が予定されているか確認しましょう。
高圧洗浄後は1~3日の乾燥期間も必要です。
加えて、金属部分にはサビを落とす「ケレン作業」も必要です。
しっかりとサビを落としておくと、塗装の耐久性を高められます。
サイディング外壁はコーキングが劣化している可能性があります。
コーキングが劣化して隙間が生じると雨水が入り込みやすくなり、外壁の劣化につながる可能性もあるため事前に確認してもらいましょう。
中塗り塗料の色を変える
下塗り塗料は白色の製品が多いため、中塗り塗料と色を変えてもらうと、下塗りを実施したかどうかがわかりやすくなります。
下塗りから上塗りまできちんと塗装してもらったか目に見える形で確認したい場合、中塗り塗料と上塗り塗料の色を変えるという方法もあります。
中塗り塗料と上塗り塗料は、同じ塗料を使うケースが多いです。
しかし同じ色では中塗りの後に上塗りをしたのか、ぱっと見ただけではわかりません。
下塗りから上塗りまで塗料の色が異なれば、一目で今はどの工程なのか確認できます。
塗料は完全に乾いてから重ね塗りを行うため、色が混ざる心配はありません。
下塗りから上塗りまできちんと塗装してもらったか目に見える形で確認したい場合、中塗り塗料と上塗り塗料の色を変えるという方法もあります。
中塗り塗料と上塗り塗料は、同じ塗料を使うケースが多いです。
しかし同じ色では中塗りの後に上塗りをしたのか、ぱっと見ただけではわかりません。
下塗りから上塗りまで塗料の色が異なれば、一目で今はどの工程なのか確認できます。
塗料は完全に乾いてから重ね塗りを行うため、色が混ざる心配はありません。
外壁塗装は下塗りから丁寧に行うことが重要

専門業者に外壁の状態を調査してもらい、適切な塗料を選んでもらいましょう。
悪徳業者に依頼すると、高額な費用を請求される恐れがあります。
見積書の内容を確認し、詳細な項目まで明示している信頼感のある業者を選ぶと安心です。
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