外壁塗装の艶あり・艶なしで耐久性が決まるのは本当か?違いを解説
外壁塗装の塗料を選ぶ際、艶ありと艶なしのどちらがいいか迷う方は少なくありません。
塗料に関する詳しい情報がないと、艶あり・艶なしのどちらを選べばいいかわからないでしょう。
本記事では、外壁塗装で使用する塗料の艶あり・艶なしの違いについて解説します。
塗料選びに悩んでいる方にとって参考になる内容です。
ぜひ最後までご覧ください。
塗料に関する詳しい情報がないと、艶あり・艶なしのどちらを選べばいいかわからないでしょう。
本記事では、外壁塗装で使用する塗料の艶あり・艶なしの違いについて解説します。
塗料選びに悩んでいる方にとって参考になる内容です。
ぜひ最後までご覧ください。
外壁塗装に使う塗料の艶あり・艶なしとは
まずは外壁塗装に使う塗料において、艶あり・艶なしといわれる基準について解説します。
明確な基準はないものの、艶の程度は5段階に分かれています。
明確な基準はないものの、艶の程度は5段階に分かれています。
塗料の艶に明確な基準はない
実は塗料の艶あり・艶なしには、明確な基準がありません。
以前、外壁塗装の業界で定義を決めようとする動きはありましたが、定着には至りませんでした。
現在では、塗料を艶あり・艶なしと判断するための目安が存在します。
以前、外壁塗装の業界で定義を決めようとする動きはありましたが、定着には至りませんでした。
現在では、塗料を艶あり・艶なしと判断するための目安が存在します。
艶の程度は5段階に分かれる
塗料の艶の尺度は、60度の角度から100%の光を当てた際、正反射した光が反対側に何%届くかで決まります。
反射した光の強さを数値化したものを光沢度(グロス値)と呼び、艶は光沢度によって5段階にわかれます。
・艶あり:光沢度70%以上
・7分艶:光沢度55~65%
・5分艶:光沢度30~40%
・3分艶:光沢度10~20%
・艶消し:光沢度5%以下
メーカーや塗料によっては、5段階すべての塗料があるわけではありません。
塗料によっては艶なしにできないものもあり、3分艶までにしかできない場合もあります。
反対に、艶なししかない塗料もあります。
気になっている塗料はどの艶を選べるかは、各塗料製品のカタログやホームページで確認が可能です。
塗装を依頼する業者に確認してもよいでしょう。
反射した光の強さを数値化したものを光沢度(グロス値)と呼び、艶は光沢度によって5段階にわかれます。
・艶あり:光沢度70%以上
・7分艶:光沢度55~65%
・5分艶:光沢度30~40%
・3分艶:光沢度10~20%
・艶消し:光沢度5%以下
メーカーや塗料によっては、5段階すべての塗料があるわけではありません。
塗料によっては艶なしにできないものもあり、3分艶までにしかできない場合もあります。
反対に、艶なししかない塗料もあります。
気になっている塗料はどの艶を選べるかは、各塗料製品のカタログやホームページで確認が可能です。
塗装を依頼する業者に確認してもよいでしょう。
外壁塗装の塗料は艶あり・艶なしで耐用年数が違うのか
外壁塗装の塗料は、艶ありのほうが耐用年数は長く、艶なし塗料に比べるとその差は1.5~3年といわれています。
なぜ耐用年数の違いが生まれるのか、理由を解説します。
なぜ耐用年数の違いが生まれるのか、理由を解説します。
艶あり塗料は表面に汚れがつきにくい
艶あり塗料の耐用年数が長いといわれる理由は、汚れが溜まりにくい塗膜にあります。
艶のある塗料を使用すると、塗膜の表面が平らで滑らかです。
滑らかな表面には砂埃や排ガスが付着しにくく、汚れが溜まりにくい状態といえます。
一方、艶なし塗料は表面がざらりとしていて、砂埃や排ガスが付着しやすい状態です。
汚れが付着しやすい壁には湿気も溜まりやすいためカビや苔も発生しやすく、塗膜を劣化させる原因になります。
艶のある塗料を使用すると、塗膜の表面が平らで滑らかです。
滑らかな表面には砂埃や排ガスが付着しにくく、汚れが溜まりにくい状態といえます。
一方、艶なし塗料は表面がざらりとしていて、砂埃や排ガスが付着しやすい状態です。
汚れが付着しやすい壁には湿気も溜まりやすいためカビや苔も発生しやすく、塗膜を劣化させる原因になります。
艶消し材を混ぜると塗膜の性能が落ちる
艶なしの塗料は、艶のある塗料にフラットベースと呼ばれる艶消し材を混ぜ、光沢を抑えている場合があります。
フラットベースが本来滑らかになるはずの塗膜表面に凹凸を作り出し、艶を抑える役割を果たしています。
しかし、フラットベースを加えた塗料は不純物が混ざった状態のため、本来もっている性能を発揮できません。
艶感を抑えるほど、フラットベースを混ぜる量も増えるため性能も落ちていきます。
艶あり塗料に比べると艶なし塗料は性能が低くなり、耐用年数も短くなってしまいます。
フラットベースが本来滑らかになるはずの塗膜表面に凹凸を作り出し、艶を抑える役割を果たしています。
しかし、フラットベースを加えた塗料は不純物が混ざった状態のため、本来もっている性能を発揮できません。
艶感を抑えるほど、フラットベースを混ぜる量も増えるため性能も落ちていきます。
艶あり塗料に比べると艶なし塗料は性能が低くなり、耐用年数も短くなってしまいます。
外壁塗装で艶ありを使用するメリット・デメリット
塗料を選ぶ際は、それぞれのメリット・デメリットを知ったうえで選びましょう。
艶なしに比べると耐用年数が長いといわれる艶あり塗料にも、デメリットが存在します。
まずは艶あり塗料のメリット・デメリットを解説します。
艶なしに比べると耐用年数が長いといわれる艶あり塗料にも、デメリットが存在します。
まずは艶あり塗料のメリット・デメリットを解説します。
メリット
艶あり塗料のメリットは次のような点です。
・塗料本来の耐久性、耐候性が期待できる
・汚れが付着しにくい
・光沢感が美しい
・塗料の種類が豊富
・塗り直した際、新築のような輝きが味わえる
艶あり塗料は耐久性・耐候性の高さがメリットです。
できるだけコストを抑えて塗り直しの回数を減らしたい方に向いています。
また、艶あり塗料を使うと塗り直しを行ったのがよくわかります。
光沢のある仕上がりになるため、新築の時に戻ったような輝きが味わえるのもメリットです。
種類も多いため、外壁の色にこだわりがある場合は艶あり塗料の方がイメージに近い色をみつけられる可能性も高いです。
・塗料本来の耐久性、耐候性が期待できる
・汚れが付着しにくい
・光沢感が美しい
・塗料の種類が豊富
・塗り直した際、新築のような輝きが味わえる
艶あり塗料は耐久性・耐候性の高さがメリットです。
できるだけコストを抑えて塗り直しの回数を減らしたい方に向いています。
また、艶あり塗料を使うと塗り直しを行ったのがよくわかります。
光沢のある仕上がりになるため、新築の時に戻ったような輝きが味わえるのもメリットです。
種類も多いため、外壁の色にこだわりがある場合は艶あり塗料の方がイメージに近い色をみつけられる可能性も高いです。
デメリット
艶あり塗料のデメリットは次のような点です。
・艶は2~3年で消えるケースが多い
・外壁の種類によっては艶が目立ちすぎる
・安っぽく見えてしまうケースがある
・光の当たり方によっては眩しく感じる
塗膜の艶はずっと続くわけではなく、経年劣化によって2~3年で消えるケースが多いといわれています。
艶やかな仕上がりがメリットである一方、色選びによっては艶がマイナスになる場合もあります。
好みによっては艶が目立ちすぎると感じたり、安っぽく見えたりするからです。
明るい色の外壁にしたい場合、艶を抑えた方がしっくりくる場合もあります。
あらかじめ色の見え方を確認してから塗料を決めましょう。
・艶は2~3年で消えるケースが多い
・外壁の種類によっては艶が目立ちすぎる
・安っぽく見えてしまうケースがある
・光の当たり方によっては眩しく感じる
塗膜の艶はずっと続くわけではなく、経年劣化によって2~3年で消えるケースが多いといわれています。
艶やかな仕上がりがメリットである一方、色選びによっては艶がマイナスになる場合もあります。
好みによっては艶が目立ちすぎると感じたり、安っぽく見えたりするからです。
明るい色の外壁にしたい場合、艶を抑えた方がしっくりくる場合もあります。
あらかじめ色の見え方を確認してから塗料を決めましょう。
外壁塗装で艶なしを使用するメリット・デメリット
艶あり塗料に比べて耐用年数が短くなるといわれますが、艶なし塗料ならではのメリットもあります。
条件によっては、艶なし塗料の方が合う場合も少なくありません。
艶なし塗料のメリット・デメリットを解説します。
条件によっては、艶なし塗料の方が合う場合も少なくありません。
艶なし塗料のメリット・デメリットを解説します。
メリット
艶なし塗料のメリットは以下のような点です。
・経年による外観、雰囲気の変化が少ない
・マットな質感で自然な仕上がりに見える
・モルタル等の外壁と相性が良い
・高級感が出る
・日本風の家屋に合う
艶なし塗料は、塗ってから数年経っても見た目に大きな変化が現れないのがメリットの一つです。
次の塗り替えまで数年空いても、外観のイメージは大きく変わりません。
マットな仕上がりになるため、落ち着いた印象が好みの方に向いています。
黒やグレーといった暗めの色を選ぶと、高級感も出せます。
特に日本風家屋がもつ雰囲気との相性が良いため、好んで選ばれる方も少なくありません。
もともと艶なしの塗料の場合、艶消し材を混ぜる必要がないため品質も変わりません。
・経年による外観、雰囲気の変化が少ない
・マットな質感で自然な仕上がりに見える
・モルタル等の外壁と相性が良い
・高級感が出る
・日本風の家屋に合う
艶なし塗料は、塗ってから数年経っても見た目に大きな変化が現れないのがメリットの一つです。
次の塗り替えまで数年空いても、外観のイメージは大きく変わりません。
マットな仕上がりになるため、落ち着いた印象が好みの方に向いています。
黒やグレーといった暗めの色を選ぶと、高級感も出せます。
特に日本風家屋がもつ雰囲気との相性が良いため、好んで選ばれる方も少なくありません。
もともと艶なしの塗料の場合、艶消し材を混ぜる必要がないため品質も変わりません。
デメリット
艶なし塗料のデメリットは以下のような点です。
・汚れがつきやすい
・艶あり塗料より耐用年数が短い
・塗料の種類や色の選択肢が限られている
・色によっては地味に見える
・艶あり塗料を調整で艶なしにすると、価格が高くなる
既存の艶なし塗料に好みの色がなかった場合、業者が艶あり塗料に艶消し材(フラットベース)を混ぜ、艶の調整をしてくれる場合があります。
しかし、品質管理されていない現場では綺麗に攪拌(かくはん)できない可能性があります。
艶を調整した塗料は塗るのが難しく、職人の技術力によって仕上がりに差が出る点にも注意が必要です。
せっかく色にこだわっても、塗りムラや艶ムラが生じる可能性があります。
仕上がりの美しさにこだわりたい方は、すでに調整された状態の塗料を選ぶ方が安心です。
艶消し材で調整されている塗料は、艶あり塗料に比べると価格が高くなる傾向があります。
・汚れがつきやすい
・艶あり塗料より耐用年数が短い
・塗料の種類や色の選択肢が限られている
・色によっては地味に見える
・艶あり塗料を調整で艶なしにすると、価格が高くなる
既存の艶なし塗料に好みの色がなかった場合、業者が艶あり塗料に艶消し材(フラットベース)を混ぜ、艶の調整をしてくれる場合があります。
しかし、品質管理されていない現場では綺麗に攪拌(かくはん)できない可能性があります。
艶を調整した塗料は塗るのが難しく、職人の技術力によって仕上がりに差が出る点にも注意が必要です。
せっかく色にこだわっても、塗りムラや艶ムラが生じる可能性があります。
仕上がりの美しさにこだわりたい方は、すでに調整された状態の塗料を選ぶ方が安心です。
艶消し材で調整されている塗料は、艶あり塗料に比べると価格が高くなる傾向があります。
外壁塗装の塗料選びのポイント
外壁塗装に使う塗料で大切なのは、艶の有無だけではありません。
塗料選びで失敗しないために、次のようなポイントに注意しましょう。
・色見本で色、艶を確認する
・屋外で色見本を確認する
詳しく解説するので、塗料選びの参考にしてください。
なお塗料の色選びについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
外壁塗装の色選びで失敗しないポイントと人気の色を徹底解説!
塗料選びで失敗しないために、次のようなポイントに注意しましょう。
・色見本で色、艶を確認する
・屋外で色見本を確認する
詳しく解説するので、塗料選びの参考にしてください。
なお塗料の色選びについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
外壁塗装の色選びで失敗しないポイントと人気の色を徹底解説!
色見本で色・艶を確認する
塗料は色見本や塗り板サンプルで、色の見え方や艶の出方を確認しましょう。
色見本や塗り板サンプルのサイズでも見え方が異なるため、外壁塗装の場合適しているのはできるだけ大きな色見本です。
小さな色見本を参考にすると、広い外壁に塗った際にイメージが変わる可能性があります。
カラーシミュレーションや試し塗り、検討中の塗料を塗装した家屋を見せてもらうといった方法もあります。
色見本や塗り板サンプルのサイズでも見え方が異なるため、外壁塗装の場合適しているのはできるだけ大きな色見本です。
小さな色見本を参考にすると、広い外壁に塗った際にイメージが変わる可能性があります。
カラーシミュレーションや試し塗り、検討中の塗料を塗装した家屋を見せてもらうといった方法もあります。
屋外で色見本を確認する
色見本は、必ず屋外に出て日光の下で確認しましょう。
室内の照明器具に照らされた状態とは、色や艶の見え方が異なります。
屋外で見る方が艶を強く感じる傾向があります。
時間帯によっても見え方が変わるため、納得のいく塗料選びをしたい方は見る時間帯を変えて試すのもおすすめです。
室内の照明器具に照らされた状態とは、色や艶の見え方が異なります。
屋外で見る方が艶を強く感じる傾向があります。
時間帯によっても見え方が変わるため、納得のいく塗料選びをしたい方は見る時間帯を変えて試すのもおすすめです。
外壁塗装の艶あり・艶なしは業者と相談して決めよう
塗料の艶あり・艶なしはそれぞれ特徴があるため「こちらを選べば間違いない」といった答えはありません。
塗布する外壁の種類や環境によっても、最適な塗料は異なります。
もともと表面がツルツルとした外壁に塗布する場合は、艶を抑えた塗料の方がしっくりくる場合もあります。
専門知識がない状態では選ぶのが難しいため、塗装を依頼する業者と相談しながら決めましょう。
色選びに迷った際も、理想の仕上がりイメージなどを伝えながら業者と相談すると安心です。
実際に外壁に塗装した状態を見ると、より明確に仕上がりを想像できます。
▼関連記事
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塗布する外壁の種類や環境によっても、最適な塗料は異なります。
もともと表面がツルツルとした外壁に塗布する場合は、艶を抑えた塗料の方がしっくりくる場合もあります。
専門知識がない状態では選ぶのが難しいため、塗装を依頼する業者と相談しながら決めましょう。
色選びに迷った際も、理想の仕上がりイメージなどを伝えながら業者と相談すると安心です。
実際に外壁に塗装した状態を見ると、より明確に仕上がりを想像できます。
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