水性塗料と油性塗料の違いは?メリット・デメリットや使い分けも紹介!
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「水性塗料と油性塗料の使い分けも知りたい」
このように考えている方もいるのではないでしょうか。
水性塗料とは、水を主成分とした塗料のことです。
油性塗料とは、有機溶剤であるシンナーを主成分とした塗料のことです。
水性塗料と油性塗料の違いについて理解していれば、それぞれの塗料の使い分けや使用場所に悩むことが少なくなります。
本記事では、水性塗料と油性塗料の違いについて解説します。
水性塗料と油性塗料の特徴やメリット・デメリット、ケース別でどちらがいいのかについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
水性塗料と油性塗料の違い

水性塗料であれば「水」、油性塗料であれば「シンナー」が含まれています。
今までは油性塗料よりも水性塗料の方が品質でも費用面でも大きく上回っていました。
しかし近年では水性塗料の品質向上に伴い、油性塗料との違いはそれほどありません。
価格についても大きな差はないため、遜色なく使用可能です。
水性塗料の特徴

水を使用していることから臭いにクセがなく、室内向きの塗料として使用されています。
水性塗料のメリット・デメリットについて解説します。
水性塗料のメリット
水性塗料は水を主成分としているため、臭いがほとんどしません。
臭いがしないため、小さなお子様や妊婦さんなどがいるご家庭でも安心して使用できます。
有機溶剤を含んでいないことから引火する危険性も低いです。
保管する際にも火気を心配する必要がありません。
使用した道具は水洗いできるため、一般の方でも扱いやすい塗料になります。
臭いがしないため、小さなお子様や妊婦さんなどがいるご家庭でも安心して使用できます。
有機溶剤を含んでいないことから引火する危険性も低いです。
保管する際にも火気を心配する必要がありません。
使用した道具は水洗いできるため、一般の方でも扱いやすい塗料になります。
水性塗料のデメリット
水性塗料とは、油性塗料に比べて乾燥しにくい塗料のことです。
乾燥しにくい気温が低い時期や湿気の多い時期に塗装を実施してしまうと、時間がかかってしまいます。
水性塗料は強固な塗膜を形成するのが苦手な塗料にもなります。
水性塗料製品のグレードをあげることにより、塗膜の強度を高められますが、油性塗料には少し劣ります。
経年劣化とともにツヤ落ちする可能性があるため、注意が必要です。
ツヤのある状態を維持するために、定期的な塗り直し(再塗装)が必要になります。
乾燥しにくい気温が低い時期や湿気の多い時期に塗装を実施してしまうと、時間がかかってしまいます。
水性塗料は強固な塗膜を形成するのが苦手な塗料にもなります。
水性塗料製品のグレードをあげることにより、塗膜の強度を高められますが、油性塗料には少し劣ります。
経年劣化とともにツヤ落ちする可能性があるため、注意が必要です。
ツヤのある状態を維持するために、定期的な塗り直し(再塗装)が必要になります。
油性塗料の特徴

主にシンナーを使用しており、耐久性に優れています。
雨水に強いといった特徴も兼ね揃えているため、屋外で使用される機会が多い塗料です。
油性塗料のメリット・デメリットについて解説します。
油性塗料のメリット
油性塗料のメリットは、耐久性に優れていることです。
雨水が当たる箇所に使用することが多く、油性塗料を使用すれば被害を最小限に抑えられます。
また油性塗料は汚れがつきにくい性質です。
塗装後はハケ跡やローラー跡がなくなり、真っすぐできれいな塗膜になります。
雨水が当たる箇所に使用することが多く、油性塗料を使用すれば被害を最小限に抑えられます。
また油性塗料は汚れがつきにくい性質です。
塗装後はハケ跡やローラー跡がなくなり、真っすぐできれいな塗膜になります。
油性塗料のデメリット
油性塗料は有機溶剤を使用しているため、ある程度強い臭いが発生します。
有機溶剤は健康や環境に被害を及ぼす「揮発性有機化合物」も排出します。
そのため室内で油性塗料は使用できません。
また油性塗料は引火性が高いため、管理や保管場所に注意が必要です。
近年では弱溶剤と呼ばれる有機溶剤が弱い塗料が開発されています。
弱溶剤は臭いや近隣トラブルを避けたい方におすすめの製品です。
有機溶剤は健康や環境に被害を及ぼす「揮発性有機化合物」も排出します。
そのため室内で油性塗料は使用できません。
また油性塗料は引火性が高いため、管理や保管場所に注意が必要です。
近年では弱溶剤と呼ばれる有機溶剤が弱い塗料が開発されています。
弱溶剤は臭いや近隣トラブルを避けたい方におすすめの製品です。
水性塗料と油性塗料は結局どっちがいい?

そこでパターン別に、水性塗料と油性塗料がどっちがいいのかについて解説します。
・金属部分の下塗りや屋根には「油性塗料」
・外壁には「水性塗料」
・施工のしやすさを重視するなら「水性塗料」
・耐久性が高さで選ぶなら「油性塗料」
・艶感を出したいなら「油性塗料」
どこに塗料を塗るのか、どのような機能を重視するのかによって適した塗料は異なります。
1つずつ順番に見ていきましょう。
金属部分の下塗りや屋根には「油性塗料」
金属部分の下塗りや屋根には「油性塗料」が使用されます。
水性塗料の場合は金属に付着しづらく、塗布は向いていません。
油性塗料であれば、問題なく塗布できます。
油性塗料は雨水や日光に強いといった特徴があります。
外部からの被害を最小限に抑えられるため、屋根への使用におすすめです。
水性塗料の場合は金属に付着しづらく、塗布は向いていません。
油性塗料であれば、問題なく塗布できます。
油性塗料は雨水や日光に強いといった特徴があります。
外部からの被害を最小限に抑えられるため、屋根への使用におすすめです。
外壁には「水性塗料」
外壁には「水性塗料」を使用しましょう。
水性塗料は臭いも少なく、健康や環境へ悪影響を及ぼしにくいです。
安全性が高い塗料になるため、人と近い箇所に位置する外壁への使用におすすめです。
油性塗料の場合は有機溶剤が含まれているため、強い臭いを放ちます。
近隣に臭いを放つ可能性が高いため、近隣トラブルを避ける面でも臭いが少ない水性塗料がおすすめです。
水性塗料は臭いも少なく、健康や環境へ悪影響を及ぼしにくいです。
安全性が高い塗料になるため、人と近い箇所に位置する外壁への使用におすすめです。
油性塗料の場合は有機溶剤が含まれているため、強い臭いを放ちます。
近隣に臭いを放つ可能性が高いため、近隣トラブルを避ける面でも臭いが少ない水性塗料がおすすめです。
施工のしやすさを重視するなら「水性塗料」
施工のしやすさを重視するなら「水性塗料」がおすすめです。
水性塗料は油性塗料に比べて臭いを放ちません。
近隣に迷惑をかけることも少ないため、問題なく施工を進められます。
塗膜がつきやすいため、施工品質を均一に保てます。
品質担保面や施工の安全性に長けていることから、施工のしやすさを重視するなら水性塗料を選びましょう。
水性塗料は油性塗料に比べて臭いを放ちません。
近隣に迷惑をかけることも少ないため、問題なく施工を進められます。
塗膜がつきやすいため、施工品質を均一に保てます。
品質担保面や施工の安全性に長けていることから、施工のしやすさを重視するなら水性塗料を選びましょう。
耐久性の高さで選ぶなら「油性塗料」
耐久性の高さで選ぶなら「油性塗料」がおすすめです。
油性塗料に含まれている有機溶剤は、強固な塗膜を形成する成分です。
強固な塗膜が形成できることから、雨水や日光などの外的刺激による被害を最小限に抑えられます。
主に金属部分の下塗りや屋根に使用されることが多い印象です。
油性塗料に含まれている有機溶剤は、強固な塗膜を形成する成分です。
強固な塗膜が形成できることから、雨水や日光などの外的刺激による被害を最小限に抑えられます。
主に金属部分の下塗りや屋根に使用されることが多い印象です。
艶感を出したいなら「油性塗料」
艶感を出したいなら「油性塗料」がおすすめです。
油性塗料は調色できる範囲が広い塗料です。
アクセントカラーや店舗塗装などで使用されることが多いため、艶感を出したい場面で重宝されています。
油性塗料は一度塗りでもしっかりと色がつきます。
仕上げやすいという特徴もあるため、塗装のしやすさにも長けています。
油性塗料は調色できる範囲が広い塗料です。
アクセントカラーや店舗塗装などで使用されることが多いため、艶感を出したい場面で重宝されています。
油性塗料は一度塗りでもしっかりと色がつきます。
仕上げやすいという特徴もあるため、塗装のしやすさにも長けています。
水性塗料と油性塗料の違いを理解し適した塗料を選ぼう

水性塗料は水を主成分とした塗料、油性塗料は有機溶剤であるシンナーを主成分とした塗料のことです。
水性塗料と油性塗料の違いを理解することで、塗料への理解が深まります。
塗料への理解が深まることで、塗装箇所に合った最適な塗料選びをしやすくなります。
塗装業者にすべて任せるのではなく、ご自身で塗料を判断するためにも、水性塗料と油性塗料の違いについて知っておきましょう。
もちろん塗装業者はプロなので、相談すればあなたのお悩みに寄り添った回答をしてもらえます。
まだ疑問が残っていたり質問してみたいことがあったりする場合は塗装業者に相談してみましょう。
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