ウレタン塗料とシリコン塗料の違いやメリット・デメリットを解説
ウレタン塗料とシリコン塗料の違いは何かと考える方もいるのではないでしょうか。
ウレタン塗料とシリコン塗料の違いとして、耐用年数や塗膜、光沢保持率、作業性などが挙げられます。
本記事では、ウレタン塗料とシリコン塗料の違いについて詳しくご紹介するとともに、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
ウレタン塗料とシリコン塗料以外にもよく使用される塗料についてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ウレタン塗料とシリコン塗料の違いとして、耐用年数や塗膜、光沢保持率、作業性などが挙げられます。
本記事では、ウレタン塗料とシリコン塗料の違いについて詳しくご紹介するとともに、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
ウレタン塗料とシリコン塗料以外にもよく使用される塗料についてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ウレタン塗料とシリコン塗料の違い
ウレタン塗料は塗膜に光沢感があるため、高級感を感じやすい塗料です。
一方でシリコン塗料は耐熱性や耐候性が高く、汚れが付着しにくい素材になります。
ウレタン塗料とシリコン塗料の違いを以下の順序でご紹介します。
・ウレタン塗料とシリコン塗料の耐用年数
・ウレタン塗料とシリコン塗料の塗膜、光沢保持率の違い
・ウレタン塗料とシリコン塗料の作業性の違い
1つずつ順番に見ていきましょう。
一方でシリコン塗料は耐熱性や耐候性が高く、汚れが付着しにくい素材になります。
ウレタン塗料とシリコン塗料の違いを以下の順序でご紹介します。
・ウレタン塗料とシリコン塗料の耐用年数
・ウレタン塗料とシリコン塗料の塗膜、光沢保持率の違い
・ウレタン塗料とシリコン塗料の作業性の違い
1つずつ順番に見ていきましょう。
ウレタン塗料とシリコン塗料の耐用年数の違い
ウレタン塗料とシリコン塗料の耐用年数の違いは以下の通りです。
・ウレタン塗料:5〜10年
・シリコン塗料:7〜15年
※外壁に塗装した場合の耐用年数の目安です。
耐用年数のみで比較すると、シリコン塗料よりもウレタン塗料の方が短いです。
建物の長期使用かつメンテナンスの回数を抑えたい方は、シリコン塗料がおすすめです。
ただし天候や紫外線などの立地条件により塗料の耐用年数は前後します。
屋根塗装の場合は紫外線や雨風が直接当たるため、耐用年数が外壁塗装と比較して短くなることに注意が必要です。
ウレタン塗料では屋根塗装の耐用年数が短すぎるため、屋根には基本的に使用されていません。
・ウレタン塗料:5〜10年
・シリコン塗料:7〜15年
※外壁に塗装した場合の耐用年数の目安です。
耐用年数のみで比較すると、シリコン塗料よりもウレタン塗料の方が短いです。
建物の長期使用かつメンテナンスの回数を抑えたい方は、シリコン塗料がおすすめです。
ただし天候や紫外線などの立地条件により塗料の耐用年数は前後します。
屋根塗装の場合は紫外線や雨風が直接当たるため、耐用年数が外壁塗装と比較して短くなることに注意が必要です。
ウレタン塗料では屋根塗装の耐用年数が短すぎるため、屋根には基本的に使用されていません。
ウレタン塗料とシリコン塗料の塗膜・光沢保持率の違い
ウレタン塗料よりもシリコン塗料の方が光沢保持率は高い傾向にあります。
光沢保持率とは、塗装初期の光沢を100%と考えたときに、劣化後はどれだけの光沢を保持しているかの割合のことです。
シリコン塗料は光沢保持率が高いため、建物の年数が経っても、塗装している箇所の劣化が目立ちにくくなります。
建物の輝きを持続的に維持させるためにも、光沢保持率の高い塗料を選ぶことが重要です。
光沢保持率とは、塗装初期の光沢を100%と考えたときに、劣化後はどれだけの光沢を保持しているかの割合のことです。
シリコン塗料は光沢保持率が高いため、建物の年数が経っても、塗装している箇所の劣化が目立ちにくくなります。
建物の輝きを持続的に維持させるためにも、光沢保持率の高い塗料を選ぶことが重要です。
ウレタン塗料とシリコン塗料の作業性の違いを比較
作業性とは「塗装のしやすさ」「扱いやすさ」のことを指す言葉です。
ウレタン塗料は「弾性」と「伸縮性」、「密着性」が高い塗料です。
そのため塗装時に付着しやすく、劣化しても剥がれにくい素材になります。
ただし湿気が高い時期に塗装してしまうと、塗膜性能が落ちてしまうので注意が必要です。
シリコン塗料は粘度が低く粘り気のある塗料です。
扱いにくく、十分な下地処理が必要になります。
ウレタン塗料よりも扱いにくく作業性は低いです。
ウレタン塗料は「弾性」と「伸縮性」、「密着性」が高い塗料です。
そのため塗装時に付着しやすく、劣化しても剥がれにくい素材になります。
ただし湿気が高い時期に塗装してしまうと、塗膜性能が落ちてしまうので注意が必要です。
シリコン塗料は粘度が低く粘り気のある塗料です。
扱いにくく、十分な下地処理が必要になります。
ウレタン塗料よりも扱いにくく作業性は低いです。
ウレタン塗料のメリット・デメリット
ウレタン塗料のメリット・デメリットについて解説していきます。
メリット・デメリットを確認し、ウレタン塗料の特徴を押さえていきましょう。
メリット・デメリットを確認し、ウレタン塗料の特徴を押さえていきましょう。
ウレタン塗料のメリット
ウレタン塗料のメリットは以下の通りです。
・付着性に優れている
・高級感のある仕上がりを期待できる
・耐候性に長けている
ウレタン塗料は付着性に優れています。
劣化しても塗膜の剥がれが起きにくい塗料です。
光沢感があるため、高級感のある仕上がりも期待できます。
耐候性にも優れているため、天候が悪い立地条件でも利用しやすい塗料になります。
・付着性に優れている
・高級感のある仕上がりを期待できる
・耐候性に長けている
ウレタン塗料は付着性に優れています。
劣化しても塗膜の剥がれが起きにくい塗料です。
光沢感があるため、高級感のある仕上がりも期待できます。
耐候性にも優れているため、天候が悪い立地条件でも利用しやすい塗料になります。
ウレタン塗料のデメリット
ウレタン塗料のデメリットは以下の通りです。
・ひび割れを起こしやすい
・木材などの変形しやすい材料に塗装できない
ウレタン塗料はひび割れを起こしやすいため、定期的にひび割れをしていないかどうかを確認しておく必要があります。
木材などの変形しやすい材料への塗料には付着しにくい塗料です。
そのため、基本的にウレタン塗料は木材などには使用できません。
・ひび割れを起こしやすい
・木材などの変形しやすい材料に塗装できない
ウレタン塗料はひび割れを起こしやすいため、定期的にひび割れをしていないかどうかを確認しておく必要があります。
木材などの変形しやすい材料への塗料には付着しにくい塗料です。
そのため、基本的にウレタン塗料は木材などには使用できません。
シリコン塗料のメリット・デメリット
シリコン塗料のメリット・デメリットについて解説していきます。
メリット・デメリットを確認し、シリコン塗料の特徴を押さえていきましょう。
メリット・デメリットを確認し、シリコン塗料の特徴を押さえていきましょう。
シリコン塗料のメリット
シリコン塗料のメリットは以下の通りです。
・熱に強い高耐熱性塗料
・耐熱性、耐候性に優れている
・汚れを寄せ付けない特性
シリコン塗料は高温に耐えることができる熱に強い塗料です。
耐熱性はウレタン塗料よりも高いです。
シリコン塗料は耐候性にも優れているため、立地条件が悪く住宅が劣化しやすい場所でも使用できます。
汚れを寄せ付けない特性も兼ね備えているため、長きにわたり綺麗な状態を維持できます。
建物の長期利用を考えている方におすすめの塗料です。
・熱に強い高耐熱性塗料
・耐熱性、耐候性に優れている
・汚れを寄せ付けない特性
シリコン塗料は高温に耐えることができる熱に強い塗料です。
耐熱性はウレタン塗料よりも高いです。
シリコン塗料は耐候性にも優れているため、立地条件が悪く住宅が劣化しやすい場所でも使用できます。
汚れを寄せ付けない特性も兼ね備えているため、長きにわたり綺麗な状態を維持できます。
建物の長期利用を考えている方におすすめの塗料です。
シリコン塗料のデメリット
シリコン塗料のデメリットは、以下の通りです。
・黄変する可能性がある
・湿度が高いと使えない
シリコン塗料は黄変する可能性が高い塗料です。
黄変とは、塗膜の色が黄味に変化する劣化状態のことです。
いくら汚れを寄せ付けない特性とはいえ、黄変が発生してしまうとメンテナンスが必要になります。
また、シリコン塗料は湿度が高いと使えません。
使用場所を選ぶ必要があるのは、シリコン塗料のデメリットと言えるでしょう。
・黄変する可能性がある
・湿度が高いと使えない
シリコン塗料は黄変する可能性が高い塗料です。
黄変とは、塗膜の色が黄味に変化する劣化状態のことです。
いくら汚れを寄せ付けない特性とはいえ、黄変が発生してしまうとメンテナンスが必要になります。
また、シリコン塗料は湿度が高いと使えません。
使用場所を選ぶ必要があるのは、シリコン塗料のデメリットと言えるでしょう。
ウレタン塗料とシリコン塗料以外にもよく使用される塗料
ウレタン塗料とシリコン塗料以外にもよく使用される塗料は以下の2つです。
・フッ素塗料
・無機塗料
それぞれ見ていきましょう。
・フッ素塗料
・無機塗料
それぞれ見ていきましょう。
フッ素塗料
フッ素塗料とは、蛍石を主原料のフッ素樹脂を使用した塗料のことです。
フッ素樹脂の特性を生かし開発された塗料になるので、耐久性が高い塗料になります。
メリット・デメリットは、以下の通りです。
【メリット】
・非粘着性に優れている
・耐摩耗性が高い
・耐熱性、耐久性が抜群
【デメリット】
・コストが高くなる
・建物状況によってはクラックが生じる
・艶消し塗料がない
・施工技術が必要
フッ素塗料はコストが高く、施工技術が必要な塗料です。
そのため、どの業者でも扱える塗料ではありません。
耐久性や耐熱性、耐摩耗性が非常に優れているため、使用できれば外壁や屋根の耐久性を高められる塗料です。
フッ素樹脂の特性を生かし開発された塗料になるので、耐久性が高い塗料になります。
メリット・デメリットは、以下の通りです。
【メリット】
・非粘着性に優れている
・耐摩耗性が高い
・耐熱性、耐久性が抜群
【デメリット】
・コストが高くなる
・建物状況によってはクラックが生じる
・艶消し塗料がない
・施工技術が必要
フッ素塗料はコストが高く、施工技術が必要な塗料です。
そのため、どの業者でも扱える塗料ではありません。
耐久性や耐熱性、耐摩耗性が非常に優れているため、使用できれば外壁や屋根の耐久性を高められる塗料です。
無機塗料
無機塗料とは、主原料に炭素を含まない無機物や合成樹脂などの有機物を配合した塗料のことです。
無機物は炭素を含まないため、紫外線などの外的要因で劣化が起こりません。
しかし無機物のままでは塗料として塗れないため、合成樹脂などの有機物が混ぜ合わされました。
無機塗料のメリット・デメリットは、以下の通りです。
【メリット】
・親水性に優れている
・耐久性が高い
・燃えにくい
・汚れにくい
【デメリット】
・コストが高い
・ひび割れを起こしやすい
無機塗料は他の塗料に比べて高価です。
しかし無機塗料を使用できればメンテナンスコストを抑えられるので、非常におすすめです。
無機物は炭素を含まないため、紫外線などの外的要因で劣化が起こりません。
しかし無機物のままでは塗料として塗れないため、合成樹脂などの有機物が混ぜ合わされました。
無機塗料のメリット・デメリットは、以下の通りです。
【メリット】
・親水性に優れている
・耐久性が高い
・燃えにくい
・汚れにくい
【デメリット】
・コストが高い
・ひび割れを起こしやすい
無機塗料は他の塗料に比べて高価です。
しかし無機塗料を使用できればメンテナンスコストを抑えられるので、非常におすすめです。
ウレタン塗料とシリコン塗料の違いを理解して外壁塗装を実施しよう
本記事ではウレタン塗料とシリコン塗料の違いについて詳しくご紹介するとともに、それぞれのメリット・デメリットについて解説しました。
ウレタン塗料やシリコン塗料は、外壁塗装で使用されやすい塗料です。
違いを理解しておけば、最善の選択で塗料を選べます。
とはいえ、どういった塗料が建物に合っているのかよくわからないといった方もいるでしょう。
塗料選びに迷った際には、外壁塗装を専門とする業者に相談してみるのがおすすめです。
信頼できる業者に外壁塗装を依頼して、住宅にあった塗料を選んでみてください。
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ウレタン塗料やシリコン塗料は、外壁塗装で使用されやすい塗料です。
違いを理解しておけば、最善の選択で塗料を選べます。
とはいえ、どういった塗料が建物に合っているのかよくわからないといった方もいるでしょう。
塗料選びに迷った際には、外壁塗装を専門とする業者に相談してみるのがおすすめです。
信頼できる業者に外壁塗装を依頼して、住宅にあった塗料を選んでみてください。
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